2018.10.02 Tue
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編集者時代の経験 後輩たちに伝える 著述家・山口ミルコさん

長年、出版社の編集者として活躍してきた著述家の山口ミルコさん(昭63文)が9月28日、生田キャンパスを訪れ、雑誌づくりに取り組む文学部の後輩のインタビューを受けた。きっかけは今夏、山口さんが講師を務めた編集者志望の就活生を対象とした集中セミナー。ここに川上隆志ゼミの三﨑友也さん(3年次)が受講したことから実現した。
山口さんは角川書店雑誌編集部から1994年に幻冬舎の編集者に。文芸、芸能など幅広い分野で次々とヒットを飛ばしてきた。2009年幻冬舎退職後は『毛のない生活』『似合わない服』など4冊を上梓し、本をつくる側から書く側になった。
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川上ゼミでは、企画、取材、編集、デザインまで学生たちの手で行う雑誌『SHOW』(年1回発行)の13号を制作中で、山口さんは三﨑さん、村田侑晟さん(4年次)、川島幹太さん(3年次)から約1時間にわたって取材を受け、編集者としてのこれまでを振り返った。「大活躍した出版社をなぜ辞めたのか」といった三﨑さんの率直な質問に丁寧に答えた上で、「信念を持って自分の道を進んで」と後輩たちを激励した。インタビューは12月発行予定の「SHOW」に掲載する。
ゼミ生たちは「縁やチャンスを自分のモノにして夢をかなえてきたところが素晴らしい」(川島さん)や「困難にぶつかっても常に前を見て仕事に取り組んでいる」(村田さん)と話し、すっかり山口さんの魅力に引き込まれたようだ。
約30年ぶりに母校を訪れた山口さん。「在学中は、9号館はグラウンドだった」と生田キャンパスの変容ぶりに驚いていた。「こんな素晴らしい環境で学んでいる学生たちは幸せですね」と感慨深げに語った。
学生時代はスウィングジャズ研究会でサックスとクラリネットを奏でていた。同好会の部室も訪れ、鳳祭を前に練習に励む後輩学生たちの演奏に聴き入り、往時を懐かしんだ。