2020.01.01 Wed
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2020年 年頭所感-佐々木学長
専修大学長 佐々木 重人
新年明けましておめでとうございます。本学創立140周年となる2020年がいよいよ始まりました。本学は、創立140周年プロジェクトの核となるキャンパス整備と教育改革を途切れることなく進めてまいりました。まず、そのシンボルタワーとして完成目前の神田10号館(140年記念館)が、この4月より運用開始となります。そして、2010年の人間科学部新設、2019年の文学部ジャーナリズム学科設置、および経営学部ビジネスデザイン学科設置、そして2020年の国際コミュニケーション学部設置は、本学の21世紀ビジョン「社会知性の開発」の骨子をそれぞれ具現化したものとなりました。
また、本年4月に行われる商学部の神田キャンパスへの移転により、生田キャンパスに集中していたビジネス教育が都心でも開講されることとなり、首都圏のどのエリアからも通いやすく、かつ学びやすくなります。これと同時に行われる経済学部の再編(経済学科を廃止し、新たに現代経済学科、生活環境経済学科を設置)は、経済事象の現況および近未来を見据えた対応となります。

同じく法学部は、早期(3年間)卒業制度と法科大学院教育を連結させる新たな法曹教育システム(法科大学院進学プログラム)を本格的にスタートさせます。こうした基幹部分の改革にあわせて、障がい学生支援室や体育会所属学生向けの学習支援室(仮称)の開設も予定されております。
今年は、神田キャンパスと生田キャンパスのブランド価値をさらに高めるフレッシュスタートの年でもあります。神田キャンパスには、法・商・国際コミュニケーションの各学部、経済学・法学・商学研究科(大学院)および法科大学院が集結します。世界最大級の古書店街を擁し、豊富なカフェやグルメでも有名な神田神保町に、新学生街(神田神保町カルチェラタン)の創出が期待されます。
一方、生田キャンパスは、経済・経営・文・ネットワーク情報・人間科の各学部、経済学・文学・経営学研究科(大学院)で構成され、緑豊かな丘の上にあります。商学部が転出することで、教室や諸施設といったインフラには余裕が生まれ、より利用しやすくなることでしょう。
また、各学部の講義内容や教員の研究アプローチを見ると、統計学的手法やビッグデータ解析などが数多く取り入れられています。これらを組織的に取りまとめ、学部間コラボや産官学連携等を活発化させることで、いわゆる「ソサエティ5.0」で求められる社会的課題の解決能力を陶冶するキャンパス(生田データサイエンスヒルズ)となることが可能と考えます。この目的のため、「データサイエンス研究助成制度」も新たに立ち上げました。
さらに、本年を国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)のために、本学が何をすべきなのかを考える基点の年にしたいと思います。本学創立150周年とも重なる2030年までに解決を目指す17の目標・169の具体目標と本学との関わりを共に考えようではありませんか。今後本学ホームページ等を通じて適宜情報共有していきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
2020年元旦