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2019.04.15()
専修大学経済学部経済学部での学びINFORMATION

経済学部での学びー飛躍の3年次-2018年度ゼミ生成長記録

専修大学経済学部 鈴木奈穂美

2018年度のゼミナール
  私のゼミナールでは、毎年、学生自身が研究プロジェクトを企画し、その活動の運営を行っています。2018年度の研究テーマは「労働者目線のワーク・ライフ・バランス」でした。このテーマは、前年度に取り組んだ学生研究の中から課題として抽出された問題意識を発展させたものです。安倍政権によって女性活躍社会の実現や働き方改革がおこなわれているところでもあり、ワーク・ライフ・バランスは政策課題として焦点化されているものでもあります。長時間労働、女性の管理職の伸び悩み、父親の子育てを阻む因子の存在など、経済活動に影響を与えるような事象について実態調査をもとに現状分析し、課題の発見と施策の提案にむけて考察することを目的としました。

3年次の学生が抱える悩み
 このプロジェクトは、3年生がリーダーシップをとって運営していきます。研究活動の経験が浅いにもかかわらず、後輩の2年生を巻き込みながらのゼミナールは、決して楽なことではありません。少しでもゆとりをもって進めるためには、最終的な目標を共有し、それを実現するために、今、何をすべきなのかを考えながら、準備を進めていくことしかありません。
 最初の一歩として、前年度の春期休暇期間に合宿をおこない、これまでの研究内容やプロセスをふりかえり、学生自身で研究テーマを決めることから始めています。新年度が始まると、新2年生が合流するのですが、すでに学生研究について考え始めている新3年生との間にはプロジェクトに取り組む意欲に大きな違いがあります。この温度差の中、何もわからない状態の2年生と共に研究を進めていくことは、3年生にとっては大きな試練でもあります。昨年度の経験はあるとはいっても、学習途上にある学生が文献や統計データから実態を把握し、実態把握を進め、調査方法や調査項目を洗い出して、仮説を検証していく作業は、いずれも時間を要します。腰を据えて文献を読みたい、どのような論点があり、どのような方法で課題を改善できるのかじっくり考えたいと思っても、時間は待ってはくれません。高い意欲と自身の未熟さに矛盾を抱えながら、後輩と進めていく研究プロジェクトは苦難の連続でもあります。


課題克服に向けて、目標の共有
 この壁を超えるための工夫として、ゼミの年間目標を学期初めに作成し、壁に直面した時には、その目標を確認しながら、現状を打破するエネルギーを蓄えてもらうようにしています。2018年度は、ドリームマップ※の手法を援用し、1年間で何を実践し、どのような姿に成長しているのかをイメージし、 それを具現化するための目標を作ってもらいました。それは「学生としてのワーク・ライフ・バランスの実践」でした。その成果として、時間に対する意識は強化され、次のゼミまでに何らかの成果をまとめなければならない、それは見える形でまとめないと成果とはならず、場合によってはもう一度時間をかけて同じことをしなければならないということを実践できたかと思います。
 このような主体的な学びは、学生を大きく成長させてくれました。その成長を目の当たりにすることは、大学の教員としての醍醐味の1つです。経済学部では2年次からゼミナールに所属することができます。毎年、1つのテーマを掘り下げて考えることを続けていく過程で、学生は主体性を育み、経済活動を捉える目を養うことができます。加えて、学生同士が切磋琢磨しながらチームワークを築くことは、学生が大きな成長を遂げるバネとなっているように感じています。このような学びのサイクルが後輩にも継承されていくことを願っています。

※ドリームマップとは、キャリアに関する目標達成のためのツールであり、一般社団法人ドリームマップ普及協会の登録商標しているものです。

ゼミ研究テーマ決めの風景

ドリームマップ作成風景

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