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2018.11.17()
管理者用(広報課専用)専修大学TOPICS研究社会知性開発研究センター研究TOPICSTOPICS

古代東ユーラシア研究センターがシンポジウム東ユーラシア地域論の現在―交流・交易からみた北と南―を開催

20181117古代シンポ

社会知性開発研究センター/古代東ユーラシア研究センター(研究代表=飯尾秀幸文学部教授)の今年度2回目のシンポジウム「東ユーラシア地域論の現在―交流・交易からみた北と南―」が11月17日、神田キャンパスで開かれた。
 古代中国の辺境統治、北部ベトナムの陶磁器貿易、9~12世紀のアイヌの交易や日宋貿易について歴史学や考古学の研究者4人が講演し約175人が聴き入った。
東京大学大学院博士課程・日本学術振興会特別研究員DCの新津健一郎氏は、後漢時代に中国南部から北中部ベトナムにかけて存在した監察行政区「交州」の社会状況について報告した。
人間文化研究機構総合情報発信センター研究員の菊池百里子氏は、13~15世紀の北部ベトナムの陶磁器貿易を、自身が参加した発掘調査の写真を紹介しながら「海域アジア」という視点で説明した。
北海道大学アイヌ・先住民研究センター准教授の簑島栄紀氏は、9世紀に秋田城で展開された北海道アイヌの朝貢交易を取り上げた。
ヒグマなどの毛皮類が珍重され、オホーツク文化圏(毛皮類を産出)の道央の擦文文化圏(集荷・中継交易を担当)のアイヌ同士の連携が強まり、サハリン・大陸側と密だったオホーツク文化は次第に本州と結び付く擦文文化に同化していったとした。
神戸大学名誉教授の髙橋昌明氏は「平家政権の日中間交渉の実態について」と題し、国際貿易を重視した平清盛の国家構想を解説した。
高久健二文学部教授の司会による討論では、活発なやり取りが続いた。
「古代東ユーラシア世界の人流と倭国・日本」を研究課題として2014年に文部科学省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に採択され、今年度がプロジェクト最終年度となる。
飯尾代表は冒頭のあいさつで「東アジア世界史をより広い視点でとらえようとスタートしたが、東ユーラシアには多くの〝中心〟と〝周縁〟が重層的に存在し、さまざまな交流・交易によって歴史がつくられてきた」と成果を語り、研究継続に意欲を示した。
5年間で通算9回開催のシンポジウムに皆勤した2人の参加者に、荒木敏夫名誉教授から記念品が贈られた。
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