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2018.07.20()
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古代東ユーラシア研究センターシンポジウム
「古代東ユーラシアの国際関係と人流」を開催

20180720古代東ユーラシア研究センターシンポジウム

▲会場からの質問に答える講師陣。左から關尾氏、荒川氏、成氏、高久教授
社会知性開発研究センター/古代東ユーラシア研究センター(研究代表=飯尾秀幸文学部教授)のシンポジウム「古代東ユーラシアの国際関係と人流」が7月14日、神田キャンパスで開催された。中央アジアから日本までつながる古代の国の関係や人々の動きについて3人の専門家が講演。239人が熱心に聴講した。

同センターは2014年、文部科学省「私立大学戦略的研究基盤形成支援事業」に採択された。今年度がプロジェクト最終年度となる。
シンポジウムの冒頭、飯尾代表が「中央アジア-中国-朝鮮半島-日本でどういう人の流れや物の行き来があったか、プロジェクトの中心をなす報告となる」とあいさつした。
講師は、新潟大フェローの關尾史郎氏、大阪大教授の荒川正晴氏、韓国・忠北大教授の成正鏞(ソン・ジョンヨン)氏。

關尾氏は4~5世紀、戦乱を逃れ、北部から黄河西方の河西や中央アジアへ移動した人々について報告した。西方のオアシス都市国家があったクチャでは河西地域の敦煌と似た様式の墓や喪葬用文物が出土しており、關尾氏は「喪葬文化は民族固有の要素が強く、漢族の移動にともなった可能性がある。混乱した時代であるがゆえに、漢族の生活空間は広がっていった」とまとめた。

20180720古代東ユーラシア研究センターシンポジウム-新潟大フェローの關尾史郎氏

▲新潟大フェローの關尾史郎氏

20180720古代東ユーラシア研究センターシンポジウム-大阪大教授の荒川正晴氏

▲大阪大教授の荒川正晴氏

荒川氏は8世紀ごろまでのソグド人の交易活動について講演。ソグド人は中央アジアのソグディアナ地方出身で、西方から中国国内まで、物流・情報ネットワークを築いていた。扱う商品には絹や香料などがあり、法隆寺にはソグド語の焼き印が入った白檀の香木が伝わる。荒川氏は当時の香木の価値の高さなどを示し、正倉院の香木の流通ルートの謎を提示した。
成氏は、3世紀ごろまで朝鮮半島南部に存在していた馬韓と、その後に続いた百済の対外交流について語った。百済で出土した遺物には中国の陶磁器が多く、高級文化への憧憬が強かったといえる。百済と倭は文献の記述に比べ考古資料は少ないが、成氏は今後の発掘調査や研究への期待を語った。

高久健二文学部教授の司会で行われた討論では、東から西への人の流れを論じた關尾氏と、西から東への流れを展開した荒川氏が4~5世紀の中央アジアに点在したオアシス国家の姿について意見を交わした。成氏は朝鮮半島における西域系文物の流入過程や日韓交流のあり方などについて意見を述べた。また、会場から多くの質問が寄せられた。

20180720古代東ユーラシア研究センターシンポジウム-韓国・忠北大教授の成正鏞氏

▲韓国・忠北大教授の成正鏞氏

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