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2016.04.01()
専修大学経済学部TOPICS経済学部での学び

教養テーマゼミ:身体・スポーツのフィールドを考えよう 経済学部教授 飯田義明

経済学部教授 飯田義明
 
みなさんは、2016年夏にブラジル・リオで開催されているオリンピックを観戦されましたか。日本の多くの選手が活躍し、かつ人々を魅了したこの世界的なビックイベント。私はこのようなスポーツイベントを含めた、スポーツ関係の講義(「人類とスポーツ」)を担当しています。
直接的に経済学に関わる内容でありませんが、みなさんにわかりやすくお伝えするため、まず私の教養テーマゼミナール※(経済学部の専門ゼミナールとは異なる)の学生たちの活動内容を紹介し、さいごに少しだけ、私の最近の研究活動に関することに触れたいと思います。

活動内容

このゼミを選択した学生は、皆さん身体・・スポーツに興味を持っていますが、「それの何に興味があるの?」と問うと次の言葉が出てこない学生が多くいます。身体・スポーツには、「する」、「みる」、「語る」、「ビジネス」等々興味の視点は様々あります。各々の興味あるフィールドへ飛び出して調査し、内容を簡潔にまとめ、学生同士で議論をしています。特に興味のあるスポーツが同じであると、議論なのかオタク同士の会話なのか境界線がなくなってしまうような時もあります。また、スポーツと一口に言っても様々な種目によって違いがあり、これが議論を呼ぶ時もあります。これらの議論を通じて、最終的には発表をしてもらいます。これらの作業から、自分の考え方の軸を固め、主体的にテーマにかかわる姿勢を自然に獲得しています。

テーマ

テーマは、身体・・スポーツに関することであればなんでも構いません。しかし私からテーマを与えることはありません。大切にしているのは、自分の持っている問題意識をどのような方法論によって論証していくかというプロセスです。そのために、フィールドに飛び出して聞き取りやアンケートを集めたり、スポーツの場面の観察をしたりしています。その意味では、学生個々人の「主体性」や「自主性」が必要になってきます。
例えば、これまでのテーマとしては「体育会出身者は本当に就職に有利か?」、「Jクラブのイベント運営とその効果について」「野球中継におけるメディアの中立性」等などがあります。

成果の報告

自分の決定したテーマを1年間通じて調査し、その内容をプレゼンテーションしてもらっています。もちろん、その過程で中間発表をして、様々な指摘を学生相互間でしてもらい、少しでも完成度を高めるこの作業を繰り返しながらプレゼンテーション内容を修正していきます。意外と自分では調べたつもりでも、議論や他者からの指摘で自分の欠落している部分が見えてくるものです。また、発表時間内にいかに必要な内容のみを入れていくかも大きなポイントとなります。例えば学生諸君の傾向としては、調べたことを全部発表内容に入れようとして、内容が整理できなくなってしまっているケースも見られます。つまり、この発表作業を通して自分の言いたいことを、他者に論理的に伝えるという経験を積んでもらうわけです。

さいごに

さいごに、私の最近の研究について触れておきます。ここ5年ほど、山口県と長野県(諏訪市)に通っています。山口県では、地域社会における人のスポーツ活動(健康体操:高齢者)を対象に調査しています。また、長野県諏訪市では、日本三大奇祭のひとつ「御柱祭」に関わる人々が、地域社会との関係でどのようにこの祭りに関わり繋がりを形成しているのかを調査しています。社会的な現象や動向が、人々の営みやつながりにどのように影響しているかについて、最近は興味を持って取り組んでいます。

教養テーマゼミ:身体・スポーツのフィールドを考えよう

教養テーマゼミ:身体・スポーツのフィールドを考えよう02

※「教養テーマゼミナール」とは、少人数でのゼミナール形式で経済学以外のことも学修・研究することができる科目です。教養テーマゼミナールで扱われているテーマは、スポーツ、自然科学、文学、音楽、 語学、手話など多岐にわたっています。こうした多彩なテーマの中 から自分の関心のあるものを選び、発表や討論を重ねることによって、担当の先生や他のゼミ生と共に理解を深めてゆくことができます。また、経済学部以外の学生ともゼミを通して交流できるということも、教養テーマゼミナールならではの魅力です。
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