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長秋詠藻

 紺色地瓢単唐草文金襴表紙、見返しは薄茶色に銀砂子の雲形文、金銀箔散らし、鳥の子、一面八行・歌一行書で、校合がある。四類ある伝本のうちの藤原定家が寛喜元年(1229)四月に俊成自撰の原本を書写し、右大臣家百首を増補した形を伝える本を永仁四年(1296)九月に藤原爲世(1250-1338)が書写したものである。古筆了悦(生没年不明 古筆鑑定家)の極札が一枚ある。

 『長秋詠藻』は、平安・鎌倉時代前期の歌人藤原俊成(1114-1204)の家集で、治承二年(1178)三月に成ったもの。書名の「長秋」は、俊成が後白河院皇太后宮太夫であったことから、皇太后の唐名「長秋宮」からとったものである。
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