2025.06.09 Mon
人間学部TOPICS

宮城県高等学校定時制通信制教育研究会にて小玉幸助准教授が講演

 令和7年6月5日(木)、宮城県高等学校定時制通信制教育研究会(会場:宮城県利府町文化交流センター:リフノス)で本学人間学部人間教育学科の小玉幸助准教授が「発達障害に対する新たな知見について」をテーマに講演しました。
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 講演会では神経発達症群の基本知識と疫学、児童虐待と脳科学、発達性トラウマ障害、小児逆境体験を抱えた生徒へのアプローチ方法、障害者差別解消法、神経発達症群を対象とした海外文献・国内文献の紹介をしました。また、2025年4月から一部の高等学校を対象に展開している「学校デイケア」の目的と内容、支援方法について公表しました。「学校デイケア」は小玉准教授が臨床と研究を続ける中で6年間構想し実装という形で実践しています。
 今後も引き続きスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、特別支援教育コーディネーターに関する研究を行っていきます。
*学校デイケア・・・合理的配慮が必要な生徒の自立(社会的自立・職業的自立)を目的とし学習の保障・進路指導・探求だけでなく、包括支援アプローチ(療育支援・社会スキル・認知トレーニング・家庭支援・関係機関連携など)を実践する校内施設を示す。包括支援アプローチは専門職が教職員に方法を教示し実装している。現在、試験段階で一部の中学・高校に協力を得て導入している。今後は研究を開始できるよう環境を整備している。