2025.04.08 Tue
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【大学院 理工学研究科】海洋ベントス学研究室の大学院生が水産無脊椎動物研究所の研究助成に採択されました

理工学研究科生命科学専攻の海洋ベントス学研究室(研究指導教員:阿部 博和 准教授)に所属する高橋 陽大さん(大学院修士課程1年)の研究課題が、公益財団法人 水産無脊椎動物研究所の「2025年度育成研究助成」に採択されました。
IMG_2837_edit▲普段作業している顕微鏡室で2025年度育成研究助成の結果通知書を手にする高橋さん
水産無脊椎動物研究所の育成研究助成】は、昆虫類を除く水棲無脊椎動物の形態・発生・生理・分類・系統・生態・行動・水産などに関するフィールドでの生物学的な調査研究を行っている大学院生の研究を2年間継続して支援する研究助成制度であり、水棲の無脊椎動物に関する独創性のある研究の発掘・育成・促進を目的としています。
高橋さんは、「干潟の普通種コケゴカイの謎に迫る:生活史・繁殖生態・分類の再検討」という研究課題で育成研究助成に応募を行い、27件の応募の中から研究助成課題として選ばれた3件のうちの1つとして採択されました。
GmP95F5agAEHNHC▲3月に行われた日本生態学会で卒業研究の成果を発表する高橋さん
【高橋 陽大さんのコメント】
理工学研究科 生命科学専攻 1年 高橋 陽大さん(本学理工学部生物科学科出身)
コケゴカイという干潟に生息する多毛類(いわゆるゴカイの仲間)に関する研究で水産無脊椎動物研究所の育成研究助成に採択していただきました。研究に対する努力や熱意が評価されたこと、大変うれしく思います。研究対象のコケゴカイは日本の干潟に生息する代表種ですが、これまでほとんど研究が行われておらず、生態や分類について謎が多く残されています。

そこで私は、個体群動態や繁殖行動の解明、分類学的再検討を行うことによって、コケゴカイの謎を1つずつ明らかにしていきたいと考えています。取り組む内容は多岐に渡り、多くの努力を要するものばかりですが、期待に応える成果を挙げられるように頑張ります!