令和6年度教育活動表彰式・研究活動表彰式を開催

　令和7年3月28日（金）、教育活動の実績に基づき、学術上顕著な業績または教育上特に功労があった教員を表彰する教育活動表彰式、「石巻専修大学における研究活動表彰に関する申し合わせ」に基づき、他の教員の模範となる優れた研究活動に取り組む教員を表彰する研究活動表彰式を執り行いました。
  
 　今年度は教育活動表彰3名、研究活動表彰３名の計6名が受賞し、学長より表彰状が授与されました。

教育活動表彰

所属学部・学科	教員名	表彰内容
理工学部 生物科学科	准教授 渡辺　正芳	渡辺　正芳准教授は、中学・高校での数学の勉強につまずき、初歩のレベルからの数学の学び直しを必要とする学生たちに対して、オフィスアワーでのきめ細かな指導に尽力されてきたことにとどまらず、理工学部の学生を対象とした授業外での補習指導としての「数学寺子屋授業」を展開なさってきた。渡辺氏の指導を通じて、数学への興味を新たに持ち始めた学生も多く、渡辺氏の教育努力は高く評価される。さらに、石巻教育委員会と共催で本学保育士・教員養成センターが実施した、「算数トライアスロン」での指導も担当された。この事業は、数学の面白さを児童に伝え、地域の教育力、学力の向上・発展に資することを目指す新たな試みであり、学内・外の両面での渡辺氏の活躍は高く評価されるものである。
経営学部 経営学科	教授 庄子　真岐	2018年から庄子ゼミは東日本大震災で亡くなられた方々への鎮魂の想いと魅力的なまちづくりを経て、復興し続ける石巻の今を伝える「竹こもれびナイト」を実施している。 　また、2024年7月には桜坂高校の商業研究部の生徒らと共同で、石巻市の市街地エリアを中心とした「まちあるきコース」を制作し、高校生がガイドとなって、街中を探索する「まちなか　プロジェクト」を立ち上げて取り組んでいる。本活動は、2022年から開始された「総合的な探究の時間」を活用して、実践的に取り組んでおり、街歩きの魅力となる地域のスポットを資源として捉えようとした試みを高く評価した。
人間学部 人間教育学科	特任教授 横江　信一	横江先生が中心となって、授業とは別に公立学校教員採用試験対策を行っている。2・3年生を対象に筆記試験対策、4年生には夏期休業中にも個人面接・集団討論対策を行うほか、2・3年生対象に教員採用試験対策の合宿も企画・運営している（昨年度は6人が公立小学校採用試験に合格）。 　毎年、石巻圏域の小学校等からの要請に応じて、希望する学生に学習ボランティア活動を紹介してきた（昨年度17名の学生が参加）。石巻特別支援学校には学校行事の際に学生ボランティアを募集・派遣している。 　「いしのまき教師塾」を年数回開催、現職教員も対象として、学生が教員と交流しながら研修する場を提供している。 　以上のように、教員採用試験対策のほか、地域における様々な実践的学習の機会を学生に提供するとともに、これらを通じて石巻の教育に大きな貢献を果たし、本学の名声を高めている。

研究活動表彰

所属学部・学科	教員名
理工学部 情報電子工学科	教授 本田　秀樹

令和6年度奨学寄附金受入決定者

所属学部・学科	教員名
人間学部 人間文化学科	准教授 西川　慧

令和6年度補助金事業受入決定者

所属学部・学科	教員名
人間学部 人間文化学科	助教 阿部　純

受賞者のコメント

●理工学部　生物科学科　准教授　渡辺　正芳
　講義外での教育活動が評価され、大変嬉しく思います。
　寺子屋では、勉強が苦手でも意欲ある学生を継続的にサポートしてきました。学習支援としてだけではなく、学生の教育経験の場としても機能させる狙いがあり、教職を目指す生物科学科の学生に活躍してもらいました。参加学生、サポート学生ともに感謝します。
　算数トライアスロンは、石巻市教育委員会と日本数学検定協会、そして人間教育学科の横江先生、奥山先生と協力しての産学官連携事業です。こちらも学生主体のイベントです。関係者の皆さまに感謝いたします。今後は、大学祭や岩手県陸前高田市での開催、石巻市内の小学校への学習支援、教育効果測定の研究など、活動の幅を広げていく予定です。
　今後も、算数・数学をとおして勉強する楽しさを伝え、学生や地域を巻き込んで「学生支援×地域貢献」に取り組んでいきたいと思います。
 
●経営学部　経営学科　教授　庄子　真岐
　このたびは、教育活動に対して表彰いただき、ありがとうございました。学生の成長を第一に考えながら、「竹こもれびナイト」が地域の皆様に末永く親しまれるイベントとなるよう、今後も一層努めてまいります。
 
●人間学部　人間教育学科　特任教授　横江　信一
　この度は、表彰していただき大変光栄に存じます。今後の教育活動の励みになります。着任以来、教員を志している学生には、夢の実現に向けて後押ししてまいりました。未来を担う子どもたちの幸せのために、本学からたくさんの学校の先生を輩出していきたいと願って邁進してまいります。

●理工学部　情報電子工学科　教授　本田　秀樹  
　この度は、研究活動を表彰いただき大変有難うございました。今後も安定した電力供給の実現に向けて、微力ながら努力していきたいと思います。
 
●人間学部　人間文化学科　准教授　西川　慧
　このたびは研究活動表彰を賜り、誠に光栄です。今回表彰いただいた共同研究プロジェクトは、日本、台湾、韓国におけるイスラモフォビア（イスラームに対する嫌悪）の比較研究です。いずれの国の地域社会も多様な背景を持つ人びとから構成されるようになった今、ムスリム／非ムスリムを問わずいかなる共生のかたちが出現しているのか（していないのか）、東アジア地域でのフィールドワークと比較を通して考えていきたいと思います。
 
●人間学部　人間文化学科　助教　阿部　純
 　この度は研究活動を表彰していただき、大変光栄です。「アメリカ史研究室」のゼミも担当することになり、気が引き締まる思いです。これからも教育活動と研究活動に意欲をもって取り組んでまいります。何より研究成果をしっかり発信することができるよう、精進してまいります。