2024.11.19 Tue
社会貢献・連携TOPICS

【地域連携】いしのまき政策コンテスト参加レポート

令和6年10月13日(日)、石巻市ささえあいセンターで「令和6年いしのまき政策コンテスト決勝大会」が開催され、本学からは7チームが参加しました。
今年のテーマ「10年後も住みたい石巻はこれだ!~観光で稼げるまちに~」
 本コンテストは、石巻地方に暮らす若者が石巻市に政策アイデアを提言するもので、7月27日(土)にキックオフ、8月25日(土)中間チェックでの報告を経て当日の決勝大会を迎えました。

決勝大会では、参加した13チームが3か月にわたり考えてきた政策を発表。発表後に、工藤均副市長や市職員など5名の講評者が地域特性、独創性、費用対効果、発表内容の視点で評価した結果、石巻高等学校の生徒の提案が最優秀賞に選ばれました。
政策コンテスト5
本学から参加したチームと提案内容は以下のとおりです。(発表順)
チーム名 所属 提案内容
稲葉ゼミ 経営学科
稲葉ゼミ
石巻の耕作放棄地等の再活用をテーマに新たな魅力発信の拠点として「グランピング事業」を提案
石巻で夢見る大学生 経営学科
庄子ゼミ
「5感で感じる自然豊かな石巻」現状分析から郊外での自然環境にスポットを当て、郊外へのツアーバス、他地域の事例を交えた石巻での展開方法、ツアールート例を提案
石巻専修大学サイクリング愛好会 サイクリング愛好会 観光資源の有効活用と地域の魅力の再発見をテーマに、10年後を見据えた提言として、宿泊旅行の観光、自転車と観光を組み合わせたシェアサイクル、小中学生を対象とした企業見学を提案
未来の石巻のリーダーズ 経営学科
岡野ゼミ
20代の人口が減少している課題から余暇時間を活用した動的なイベントを企画。心の復興を追求した若年層対象の音楽フェス、SNSでの発信、フェスでの屋台出店から特産物をPR、若者の交流人口の増加を提案
キミノマチ 経営学科
庄子ゼミ
夏以外の観光客数、他地域との比較検証、いつ来ても誰が来ても楽しめるまちをテーマに、行政と連携した「竹こもれびナイト(季節イベントへの展開)」、キャンプ場利用者によるコミュニティの形成、観光マップサイトの強化を提案
チーズファミリー 経営学科
庄子ゼミ
漁業や農業の現状、空き家問題の課題、外国人観光客の動向、空き家を宿泊施設にリノベーション、農家の方々との交流、農業体験プラン、石巻市の認知度工場、地域住民との交流とにぎわいの創出を提案
ツーリズム4(フォー) 情報マネジメント学科
中山ゼミ
石巻の防災教育・食の魅力を展開しようをテーマに、転出の原因の考察、石巻食サミットの観光政策、防災ワークショップを提案、サバイバル飯つくり、親子参加型の防災教育を提案
この他、石巻市立桜坂高校、石巻西高校、石巻高校、石巻好文館高校と石巻商業高校の生徒からは、課外活動と震災学習の組み合わせ、食品の特産品のフェス空き家を活用した漁業体験型プログラム、現実離れした体験、地域情報の伝達不足課題、記念写真の撮影場所、知名度アップ、AR技術を活用した観光スポットの設置、アートを押し出した街づくり、長期間滞在の観光プログラム等、観光政策の提案がありました。
政策コンテスト1
政策コンテスト4
政策コンテスト8
【参加した学生へインタビュー】

川上 祐貴さん(経営学部経営学科3年次・稲葉ゼミ)
●参加した背景: 10年後に観光で稼げる町に興味を持ち石巻市を分析しました。その結果、空いている農地があることを発見し、若者向けのアクティビティ施設が不足していることに気付きました。そこで、耕作放棄地を活用したグランピング事業を提案しました。
●中間チェックでのフィードバック:石巻市役所の方から石巻の全ての魅力が出し切れていないとの指摘を受け、豊富な食材の活用を追加して最終発表を行いました。
●感想:自分たちの提案でまちを変えられるのではないかとワクワクしながら取り組みました。 自分たちの提案を観光とつなげることが難しかったです。
仙台市出身なので今回の取り組みを通して、石巻の特色を初めて知り、地域のまちづくりや人との関わりの魅力を感じました。将来のやりたいことが見えてきたような気がします。
 
中野 桜雪さん(経営学部経営学科4年次・岡野ゼミ)
●参加した背景:後輩ゼミ生との交流を深める目的で3年生2人と一緒に参加しました。ゼミでは、主に税務会計について研究しているので、観光をテーマとした政策を考えるのは難しかったです。
 ●中間チェックでのフィードバック:「若者の認知度アップ=フェス開催」と考えましたが費用面が課題でした。市役所の方から会場設定などで工夫できるとアドバイスいただき改善できました。
 ●感想:聴く人に合わせて伝えることの大切さを学びました。今回の経験は、将来に活かせる貴重な経験になりました。
 
樋口 久雅さん(経営学部経営学科4年次・庄子ゼミ)
●参加した背景:庄子先生からの声がけをきっかけに参加しました。最初は受け身でしたが、大学生にしかできない経験と思い真剣に取り組みました。
●中間チェックでのフィードバック: 市役所の方から、大学の卒業研究の発表と大人への発表の仕方の違いを教えてもらい、プレゼンの仕方を学びました。
●感想:ゼミ活動で高校生と交流する機会が多いので、高校生の考えに接することができて良かったです。参考になりました。
最近、春夏秋冬問わず石巻のまちなかでイベントが行われる様子を見て、自分たちの提案に共感してくれる人が多いのかなと嬉しく思っています。今年度の竹こもれびナイトは、もっと大きい規模で開催できるように頑張りたいです。
 
高橋 空さん(経営学部情報マネジメント学科3年次・中山ゼミ)
●参加した背景: まちづくりについて考えることが楽しそうだと思い参加しました。他の地域の観光政策と被らないように試行錯誤を繰り返しました。
●中間チェックでのフィードバック: 訴えたい部分をもっと強調するようにとアドバイスされたことを参考にスライドの文字数や見やすさを工夫しました。
●感想:独自の政策案を考えるのは大変でしたが、他のチームの発表を聞くことが楽しく、参考になりました。気仙沼市出身のため、今回をきっかけに石巻のことを詳しく調べ、まんがのあるまちづくりに魅力を感じました。来年も機会があれば参加したいと考えています

政策コンテスト2
政策
政策コンテスト7
政策コンテスト6

決勝大会までの道のり

IMGP2807
令和6年7月27日(土)、いしのまき政策コンテストのキックオフが開催され、コンテストの概要説明や、チーム内でのディスカッションを行いました。
IMGP2896
企画案の中間チェックも行われ、石巻市の職員、石巻青年会議所の方々からのフィードバックを受けながら、企画の完成度を高めてきました。