2024.10.16 Wed
生物科学科トピックス一覧

【生物科学科】宮城県・伊豆沼にて環境科学実習(湖沼編)

理工学部 生物科学科 3年次は、宮城県北部に位置する伊豆沼で生物資源保全にかかわる野外実習を9月21日(土)~22日(日)行いました。
 伊豆沼はラムサール条約の登録湿地であり、内水面漁業が行われ、豊かな自然を残っています。しかし近年、水質の劣化や特定外来生物のオオクチバス等の増加に起因する生態系の単純化などの環境問題が生じています。

今回は、伊豆沼の水産資源と外来魚問題に関する現地踏査と講話を聴き、伊豆沼の自然を学ぶことを目的とし、実習を行いました。
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伊豆沼サンクチュアリセンターでは、職員の方から伊豆沼の現状を説明していただきました。
職員の方からお話いただいた後、合羽に胴長を着用し、定置網が設置された伊豆沼に入ります。
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定置網を引き上げ、何が漁獲されているのかを確認する作業を行いました。
漁獲した生物たちは種別ごとに分けました。
この網の中には、生態系を荒らすブラックバスの幼魚がおり、捕まえたことで環境保全に寄与しました。
【学生からのコメント】
及川 雪水さん(千葉県立松戸南高等学校 出身)
講話を聴き、伊豆沼・内沼の生物多様性の高さや、近年の環境問題が与える影響、保全活動の重要性について、詳しく学ぶことができた。また、現地踏査によって、現在の伊豆沼が抱える問題への認識が深まった。

鳥山 蒼太郎さん(屋久島おおぞら高等学校 出身)
初めて沼の中に入ることができ、水圧で下半身が抑えられながら移動する唯一の経験をしました。沼の中は冷たくて気持ちよかったのですが、たまに踏む菱の種子が足の裏に刺さったりして、少し痛い思いをしながらも楽しい実習になりました。
今後行われる動物実習の様子についても発信していく予定です。
生物科学科ブログや、大学公式Instagramでも実習の様子を発信していきますので、あわせてご覧ください。