2023.10.03 Tue
生物科学科トピックス一覧
【生物科学科】シカの角切行事にボランティアとして参加
2023年10月1日(日)に、金華山島で毎年恒例の伝統行事「鹿の角切り」が開催されました。この行事に、昨年に引き続き本学の教員・学生がボランティアとして参加しました。

金華山島には、約500頭の野生ニホンジカが生息しています。このうち100頭程度のシカは、島の中心にある黄金山神社周辺に分布しており、参拝客や神社の職員から食べ物をもらって暮らしています。

金華山島には、約500頭の野生ニホンジカが生息しています。このうち100頭程度のシカは、島の中心にある黄金山神社周辺に分布しており、参拝客や神社の職員から食べ物をもらって暮らしています。

秋のオスジカは立派な角を生やしています。

島の一角にある角切場に、あらかじめオスジカを入れておきます。
「誰の角を切るのか」を決めるのは、この島で長年シカの行動を研究してきた麻布大学のグループ。この島では、神社と研究者がいい関係で協力しているのです。
「誰の角を切るのか」を決めるのは、この島で長年シカの行動を研究してきた麻布大学のグループ。この島では、神社と研究者がいい関係で協力しているのです。

お客さんがいらっしゃる前に、会場の準備をします。「落ちるなよ~」

会場の準備が出来たら、捕獲の作戦を打ち合わせ。シカの捕獲は地元の鹿友華角会(ろくゆうかすみかい)の勢子さんの仕事です。追いかけている最中にシカが逆走しないように壁を作るのが、私たちの役割となります。法被を着た勢子が大声をあげてシカを追いかけ、数頭ずつバラバラにして捕獲スペースに誘導します。
捕まえたシカは、数人がかりで抑え込みます。走ったショックで体調を崩さないよう、私たちは水をかけて内臓を冷やします。2本の角をノコギリでギコギコと切り落とし、神様にお供えします。角を切り終えたシカは切場の外に運んでリリースします。離されたオスジカは、軽くなった頭を気にすることもなく、一目散に走り去っていきました。
シカ・ヒトいずれにも事故はなく、5頭の捕獲に成功!今年の行事は終了となりました。

当日は晴天に恵まれ、大勢の観光客でにぎわっていました。

昼食の一コマ。みんな仲良く和気あいあいと作業していました。

最後に全員でパチリ。お疲れさまでした!!