2023.07.11 Tue
人間文化学科トピックス一覧

【人間文化学科】大川小学校での伝承活動に参加(西川ゼミ)

 6月18日(日)、西川ゼミ(西川慧准教授担当)では、東日本大震災で大きな被害を受けた大川小学校での語り部ガイド活動に参加しました。
 今回は大川小学校での被災状況について語り継ぐ活動を行っている「大川伝承の会」鈴木典行・佐藤敏郎の両共同代表のお話を伺いました。学生たちは震災前の地域や学校の様子、震災当日の状況についてメモを取りながら話を聞き、大川小学校での教訓を未来に伝え、常日頃から防災意識を保っておくことの大切さを学びました。
①_【人間文化学科】大川小学校での伝承活動に参加(西川ゼミ)
②_【人間文化学科】大川小学校での伝承活動に参加(西川ゼミ)
△「大川伝承の会」共同代表のお二人から説明を受けている学生たち
③_【人間文化学科】大川小学校での伝承活動に参加(西川ゼミ)
④_【人間文化学科】大川小学校での伝承活動に参加(西川ゼミ)
△震災遺構となった大川小学校の校舎を見渡せる丘から日頃の防災意識の大切さについて考える
<参加者の感想>
高橋克典さん(人間文化学科3年次:宮城県仙台育英学園高等学校出身)
 旧大川小学校の分断された校舎やむき出しになった教室の光景は、画面越しの資料よりも強く訴えかけてくるものがありました。石巻市の大学に通ってはいますが、実際に現地を訪れるような体験は貴重で、新たな学びもありました。
 最も印象に残っているのは、津波が川を遡上してきたということです。伝承の会の鈴木さんと佐藤さんが、体育館への通路があった場所を案内してくださいました。そこで、校舎と体育館をつなぐ通路の支柱が海に向かって倒れていることを教えてくださいました。津波は北上川を遡上し、橋に堆積した車や松等に堰き止められ、海とは反対側から一気に溢れたのです。壊れた支柱は、津波の威力と方向の可変性を示すものでした。
 最後に、今回見たものや感じたことは家族や友人等、多くの人と共有していきたいと思っています。考え得る二次災害も念頭に置き、避難経路の再検討も行っていきたいです。