2023.06.27 Tue
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【いしのまき学】「石巻市博物館ミュージアム・トーク」講義レポート


さまざまなゲスト講師を招き、石巻圏域の歴史・文化・社会について学ぶ「いしのまき学」。
6月7日(水)は、石巻市博物館、学芸員の佐藤麻南さんによる講義「石巻市博物館ミュージアム・トーク」が行われました。

①【いしのまき学】「石巻市博物館ミュージアム・トーク」▲マルホンまきあーとテラス大ホールでの講義
②【いしのまき学】「石巻市博物館ミュージアム・トーク」 ▲博物館の歴史を語る佐藤さん

講義では、現在の石巻市博物館がかつて入っていた石巻文化センターが東日本大震災で被災したときの様子と共に、現在のまきあーとテラスに再建されるまでの経緯が紹介されました。各地の博物館関係者と連携し、震災によって損失した資料や展示物の修復やデータの復旧を行うなど、文化財レスキューの地道な活動によって再建が実現されたことを知ることができました。
③【いしのまき学】「石巻市博物館ミュージアム・トーク」▲文化財レスキューの様子
④【いしのまき学】「石巻市博物館ミュージアム・トーク」▲博物館からご提供いただいたチケット
震災から12年経った今年6月に、やっとすべての展示物の修復作業が終了したそうですが、データの復旧などにはまだ時間がかかるとのことです。
さらに、一昨年に開館した石巻市博物館ですが、まだまだ認知度が低いことが大きな課題だといいます。

講義の後半では、常設展の展示についてもご紹介いただきました。博物館の常設展は「大河と海に育まれた石巻」を展示コンセプトに、石巻の歴史や石巻に所縁のある芸術家・高橋英吉の作品展、毛利コレクション等、充実した内容で展開されています。
常設展のチケットをご提供いただいた学生たちは、後日、各自で改めて博物館を訪れて、常設展を実際に見学し、石巻の文化財に直に触れる貴重な機会をいただきました。