2023.05.08 Mon
人間文化学科トピックス一覧

【人間文化学科】私の“推し本”はこれ!今年もビブリオバトルを開催

 令和5年4月21日、人間文化学科の1年次科目「フレッシュマンセミナー」(担当教員:輪田直子教授、大縄道子教授、西川慧准教授)の授業で、毎年恒例のビブリオバトルを開催しました。

 人間文化学科では卒業論文の執筆に向け、4年間を通じて文献をしっかり読むことを重視しています。また、入学前教育で任意の課題とした読書ノートに積極的に取り組んだ学生も多くいました。ビブリオバトルは、今の時点で自身が“推したい”本を持ち寄り、その面白さを参加者に伝える技法を探るとともに、読書を通じたコミュニケーションを目的として実施しています。
ビブリオバトル1▲グループに分かれて実施
ビブリオバトル2▲熱心に説明。質疑応答もしました。
 学科には異文化理解・芸術文学コース、地域社会支援コースの2コースがあり、様々な分野に関心をもった1年次生が集まっているため、参加者の紹介する本はバラエティ豊かなラインナップになりました。本を見せながら発表するうち徐々に興も乗り、聴衆からは「その本、すぐに読んでみよう!」などの声も聞こえてきました。
 最後にグループごとに選ばれたチャンプ本(一番読みたくなった本)を6人が発表するころには、クラスの雰囲気も少しうち解けてきた様子でした。


ビブリオバトル3▲それぞれの“推し本”を手にして
ビブリオバトル4▲読んでみたい本がたくさんありました
<参加した学生のコメント>
 
■佐藤悠さん(人間文化学科1年次)
 今回のフレッシュマンセミナーでのビブリオバトルは、初めての体験でした。それぞれが本を持参しその本を紹介するという内容で、私は『燃えよ剣』を選び紹介しました。『燃えよ剣』は、幕末の世に生きた土方歳三が主人公で、この時代にどう生き、どのような理由で新撰組が結成されどのように最後を迎えたのかが描かれており、司馬遼太郎の見解ではありますが歴史の授業では詳しく教えてはくれなかった彼らの生き様を知ることができる作品です。紹介する前は、この本は古い作品であり、歴史の話なのであまり興味を持ってくれないかと思っていました。しかし、私が読んで感じたことや面白かったことを情熱的に話したら、みんなが興味を持ってくれて驚きました。私と同じ班のみんなも、それぞれが選んだ本を紹介していて、どれも興味を惹くようなものばかりでした。その中で私の本を選んでくれたことに感謝しています。ビブリオバトルは私にとってとてもいい経験でした。
 
 
■横山由宇人さん(人間文化学科1年次)
 今回のビブリオバトルを通して、今まで知らなかった本に出会う事ができ、良かったです。皆さんの前で話して思ったことは、分かりやすく説明出来なかったということです。他の人の発表に関してはその本の内容が分からない中でも情景などが鮮明に伝わってきました。実際に読んでみたいという気持ちにもなりましたし、興味も湧きました。しかし、自分の発表を振り返ると、少し早口だとか詰まってしまって大事なところを言えないなど反省するところも多くあります。この先、わかりやすい説明を求められることが多くなるとと思います。この反省を生かし、情報を分かりやすく伝えられる力をつけていきたいと思います。