2023.01.23 Mon
ISU ONLINETOPICS

【キャリア開発】キャリアインタビュー~社会人から多様な働き方を学ぶ~

 金曜日1限目の授業「キャリア開発」では、3週にわたり石巻地域で活躍する社会人を講師に招いた”キャリア・インタビュー”を実施しました。
 第1回目の講師は、石巻信用金庫矢本支店の後藤慎氏。
 2015年3月に本学経営学部を卒業し、石巻信用金庫に約8年間勤務されている後藤氏に学生時代に力を入れて取り組んだことや石巻信用金庫が行っている地域貢献活動について、銀行と信用金庫の違いなどをお話していただきました。
キャリアインタビュー1-2 ▲全学部対象のキャリア開発 
キャリアインタビュー1-1▲第1回講師は本学卒業生の後藤氏
 第2回(12月9日(金))は、石巻魚市場の佐藤遼氏が、第3回(12月16日(金))は、北上電設工業株式会社の藤原美由紀氏と佐藤瞭氏が登壇。自らの体験談を交え、学生たちへ仕事の魅力ややりがいなどについて語りました。
キャリアインタビュー2▲第2回の講師は石巻魚市場の佐藤氏
キャリアインタビュー3▲会社概要を説明する藤原氏
それぞれの講義について、学生のレポートを紹介します。
12月2日(金)【講師 石巻信用金庫 後藤 慎 氏】

●渡邊 蒼さん(経営学部経営学科2年次・岩手県宮古商工高校出身)
石巻信用金庫が取引している企業は、水産加工業や船舶関係の企業が多いことを知りました。信用金庫は、地域によって特色が異なるので、他の地域の信用金庫についても調べてみたいと思いました。
これまで、役職を上げたい(出世したい)理由は、多くの人に認められるから、給料が上がるからと考えていましたが、役職が上がると、自分の意志が通りやすくなり地域に貢献できる機会が増えるなど、新たな考え方を知り、自分のキャリアを考える上でいかせそうだと感じました。
後藤さんが襟元に付けていた社章バッチは、以前同じバッチを付けている人を見て、とてもかっこいいと思っていたものでした。今回、石巻信用金庫のものだと知り、さらに石巻信用金庫へ興味が湧きました。

●佐藤 嘉位さん(経営学部経営学科2年次・宮城県白石高校出身)
これまでは信用金庫は硬いというイメージを持っていましたが、地域の人と密接にかかわり貢献していることを知り、信用金庫のイメージが変わりました。相談に来た顧客と一緒に考えるところが信用金庫の強みだと感じ、将来、身近な人たちの役に立つ企業に就職したいと考えていたので興味深かったです。
信用の大切さや社会人の心構えについても学ぶ点が多く、質疑応答でも納得できる回答をいただきました。キャリアに対する考え方が変わり新たな気づきを得ることができてとても有意義でした。



  • 12月9日(金)【講師 石巻魚市場 佐藤 遼氏】
●笠原大知さん(経営学部経営学2年次・宮城県大崎中央高校出身)
講師の佐藤さんは、コミュニケーション能力がとても高く、ベテラン社会人の貫録を感じました。
ファーストペンギンの話で、1人で突っ込むような無謀な挑戦はしない、周囲から認められてはじめてファーストペンギンとして挑戦するといった考え方は、今後の進路に非常に役に立つと思いました。それに当てはまる傾向の多い人についても理解が深まりました。
また、仕事をすること、目標にすることは、人生を謳歌し豊かにするものだという話は、キャリアを開発するうえではとても参考になりました。

●須藤 恵司(経営学部経営学科2年次・福島県喜多方高校出身)
佐藤さんの講義で、自分から行動して新しいものを生み出すということ、自分がやりたいことのために周りも巻き込んで挑戦していくということを学びました。
ファーストペンギンになる時には、自分だけではなく、周りがついてくるように調整しなければならない、自分がやりたいことを他の人と協力して取り組むことによって自分だけではできない範囲までできることがあるので背負いすぎないようにするというお話は今後にいかせると思いました。
石巻にいても漁業について詳しく知らなかったので、この授業で、石巻らしさを学ぶことができました。これからもっと石巻やこの周辺について調べていきたいです。



  • 12月16日(金)【講師 北上電設工業 藤原 美由紀・佐藤 瞭氏
●高橋佑太朗さん(理工学部生物科学科3年次・岩手県盛岡農業高校出身)
北上電設工業は研修制度が充実していて、人間力を高めてキャリア形成がしやすく成長できると場所であると思いました。
講師の藤原さんのこれまでのキャリアがとても参考になり、キャリア形成の道は一つではなく、人さまざまであることを学びました。
自分が何をしたいのか、将来どのようになりたいのかをよく考え、目標を持つことで自分が納得する選択ができる。軸とするべきことは何なのか改めて考えさせられました。
印象に残っている言葉は、「礼儀の良い悪いは相手が決めること」。今まではこうすれば問題ないというものインターをネットや本を見て実行してきましたが、これをすれば良いという考えではなく、第一に、相手に敬意を持ち接することが重要なのだと感じました。
スライドもとても見やすくわかりやすかったです。藤原さんの目標を達成するために努力している様子が伝わり、自分も頑張ろうという気持ちになりました。

守 暁弘さん(理工学部機械工学科2年次・宮城県石巻工業高校出身)
北上電設工業は人材育成プログラムを用いて個人の能力を高めるという方針の会社で、その一環として、自分の弱みや強みを知り、私生活に誓いを立て、他の人に話す取り組みをしているということを聞いて、そのような能力アップを目指す方法があることに驚きました。
地元で働くメリットは以前にも聞いたことがありましたが、デメリットについて聞くのは初めてでした。職業や働く場所でのメリットはもちろん、デメリットも考慮しながら自分のキャリアについて考えようと思いました。
※本学では、一人ひとりが自らのキャリアについて追及し、満足するキャリアを選択できるように、全学部共通で1年次から段階を踏んだキャリア教育を行っています。
「キャリア開発」では、学生が卒業後、社会人としてどのような人生を歩んでいきたいか、将来なりたい自分をイメージするために、具体的なビジネス社会の仕組みや現状・課題について学びます。
前期では、主に講義を通して社会と仕事への挑み方について学び、後期には、″キャリア・インタビュー”を実施。外部講師による講義を通して、多様な働き方を学び、業界や職種、キャリアデザインについての理解を深めています。