2022.11.21 Mon
教育TOPICS

【地域と政策】「誇れる石巻を目指して」石巻市長が講義

 後期開講科目「地域と政策」では、石巻市など地方行政に携わる自治体職員を講師にお招きし、地方行政に携わっている観点から、まちづくりにあたって必要とされる市民と自治体の連携について考察しています。
 11月1日(火)は、齋藤正美石巻市長に「誇れる石巻を目指して~石巻に住んで良かったと思えるまちづくり~」をテーマに講義を行っていただきました。
斎藤市長2▲石巻市長による講義
 齋藤市長は、「誇れるまちづくりに向けた6つの柱」として①新型コロナウイルス対策②すべての世代が生きがいを持って活躍できるまちづくり③安心安全なまちづくり④人口減少対策と地域コミュニティーの強化⑤産業の発展と雇用の創出⑥物流拠点の形成と新たな観光に向けての取り組みについて説明しました。
 講義の終わりには、受講した約160人の学生へ「皆さんに行政職として入庁してもらうことで、より連携が深まります。石巻市の職員として成長し市政を担う人材になってほしい。」とエールを送りました。 
斎藤市長1▲まちづくりについて説明していただきました
地域と政策▲約160人の学生が受講
◆受講した学生に感想を聞きました。
甲地 由樹さん(理工学部生物科学科1年次・青森県青森東高校出身)
齋藤市長の何事にも積極的に取り組み、石巻市を良くしたいという熱意が伝わってきました。
石巻には魅力がいっぱい詰まっていることを認識し、石巻市にしかできない災害経験をいかした整備や観光資源があることを理解しました。
私は青森出身で、まだ知らないことがたくさんあるので空いた時間を利用して多彩な祭りや行ったことのない場所に行ってみたいです。

山本 琉仁さん(経営学部経営学科1年次・青森県八戸聖ウルスラ学院高校出身)
石巻市には様々な祭りや魅力があることを知りました。特に、いしのまき大漁まつりは興味深く参加してみたくなりました。
アナゴ、ヒラメの漁獲量が日本一ということに驚き、この食材を使った新たな料理を売り出せば活性化につながるのではないかと考えました。
ササニシキの生産量が日本一というのは意外でした。ヤマセなどの影響でコメが育ちにくいのではと考えていたので技術力が高いのだと思います。

中村 久遠さん(理工学部2年次・岩手県大船渡高校出身)
宮城県が移住希望地ランキング上位になった流れで石巻市も移住定住促進の制度を創設したことは、よい取り組みだと思い、齋藤市長の言葉に共感しました。
市長が安心・安全なまちづくりに力を入れていることを認識し、石巻市への強い思いを感じることができました。

西條 倖生さん(人間学部人間教育学科3年次・宮城県登米総合産業高校出身)
6つの柱の中で「全ての世代が生きがいを持って活躍できるまちづくり」に特に共感しました。
古くからある祭りや伝統を継承していくことが市の活性化につながると思いましたが、それによって豊かな自然環境や景観が崩れるのではないかという疑問を持ち、今から対策を講じることも大事だと感じました。
より良い地域をつくるためには、住んでいる人が不利益にならないような施策を考えることが重要ということを理解しました。
※「地域と政策」は、全学部全学科、約160人が受講する「基本教育科目(教養力養成)」の科目。石巻市などの行政担当者を講師に招き、まちづくりにあたって必要とされる地域住民と自治体の連携のあり方にについて理解を深めています。