2022.03.14 Mon
生物科学科トピックス一覧

【生物科学科・動物コース】多彩な研究成果を発表・卒業研究発表会

2月8日(火)、5号館で理工学部生物科学科、動物コースの卒業研究発表会が開催されました。
doubutsu1▲発表の様子
doubutsu2▲鋭い質問が寄せられた質疑応答
当日は、動物コースの4年次11名が発表と質疑応答を行いました。
この様子は、生物科学科のブログでも紹介されています。


主な研究テーマは、以下の通り。
・石巻周辺地域に生息するニホンジカの出自-DNA解析による推察-
・細胞性粘菌の生態:田の周辺からの野生株の単離
・細胞性粘菌野生株の土壌試料からの単離
・新型コロナ第6波の予測〜SIRモデルによる再流行へのシナリオ〜
・石巻市におけるロードキルの現状と対策
・鹿の幼角の抽出液のマクロファージに対する影響
・ノネズミ類の個体数と果実の利用可能性の関係
・細胞性粘菌Dictyostelium discoideumの酸素要求性の検討
・二ホンアナグマの食性:食物の利用可能性との関係
・宮城県石巻市における徘徊性昆虫の季節変化
【発表した学生のコメント】
■相原 友子さん(理工学部生物科学科4年次・宮城県尚絅学院高校出身)
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「鹿の幼角の抽出液のマクロファージに対する影響」について発表しました。
二ホンジカの角から作られる漢方薬(鹿茸)が強壮・強精に効果があることは広く知られていますが、免疫系にはどのような影響があるのかについて興味を持ち、本研究を始めました。
卒業研究は細胞を用いた研究を行いたいと考えていたので、5月頃からマウスのマクロファージという免疫細胞を鹿の幼角の抽出液で刺激し、増殖活性傾向を測定しました。
実験結果は予測通りにはならず、答えはそう簡単に見つからないということを実感しました。
石巻市では、鹿の生息数が増加し頭数制限が行われているため、本研究が少しでも鹿の有効活用につながればと思っています。
将来は、化粧品や食品の研究・開発に取り組みたいと考えているので、卒業後は、本学大学院でより高度な研究に挑戦したいです。
doubutsu3▲パワーポイントは図にこだわりました
doubutsu4▲完成した卒業研究ポスター