2021.11.09 Tue
研究TOPICS
【研究×地域課題】閉鎖循環型陸上養殖設備で実証調査
理工学部 角田 出教授等が取り組んでいる石巻市からの受託研究「再生可能エネルギーを活用した低コスト陸上養殖実証調査」において、学内に新たな閉鎖循環型陸上養殖設備が整えられました。
角田教授等は、これまで稼働してきた2基の恒温式循環飼育装置に加え、今回設置した2基の閉鎖循環型陸上養殖設備に、ギンザケ(稚魚)約1,500匹を放流し、学生達とともに、IoT技術を用いた飼育環境の把握を行い、魚にやさしい環境を維持することで高品質な魚を育てるとともに、事業者負担コストを低減した採算性の高い陸上養殖実現に向けた実証調査を行っています。併せて、この実証調査はSDGsの実践的取り組み事例であり、陸上養殖実施者の立地条件や保有設備に応じて活用する再生可能エネルギーの選択を可能とするため、陸上養殖に必要な電力量とともに、複数種類(太陽光、風力、廃熱等)の再生可能エネルギーの供給可能量を調査し、陸上養殖による安定的な魚の供給と、再生エネルギーの活用による電気料金等の事業者負担コスト低減の両立を図るための具体的方法の提案を目指しています。
なおこの調査の後には、角田教授が開発した魚の食味や健康度を向上させる効果のある石巻市で生産された北限のオリーブを配合した餌料(エサ)や地元のフルーツや利用度の低い植物資源等を配合したエサを与えてギンザケを育て、通常のエサで育てた魚との違いを確認するための試験も予定されています。
角田教授等は、これまで稼働してきた2基の恒温式循環飼育装置に加え、今回設置した2基の閉鎖循環型陸上養殖設備に、ギンザケ(稚魚)約1,500匹を放流し、学生達とともに、IoT技術を用いた飼育環境の把握を行い、魚にやさしい環境を維持することで高品質な魚を育てるとともに、事業者負担コストを低減した採算性の高い陸上養殖実現に向けた実証調査を行っています。併せて、この実証調査はSDGsの実践的取り組み事例であり、陸上養殖実施者の立地条件や保有設備に応じて活用する再生可能エネルギーの選択を可能とするため、陸上養殖に必要な電力量とともに、複数種類(太陽光、風力、廃熱等)の再生可能エネルギーの供給可能量を調査し、陸上養殖による安定的な魚の供給と、再生エネルギーの活用による電気料金等の事業者負担コスト低減の両立を図るための具体的方法の提案を目指しています。
なおこの調査の後には、角田教授が開発した魚の食味や健康度を向上させる効果のある石巻市で生産された北限のオリーブを配合した餌料(エサ)や地元のフルーツや利用度の低い植物資源等を配合したエサを与えてギンザケを育て、通常のエサで育てた魚との違いを確認するための試験も予定されています。
陸上養殖設備
パイプハウス内、左右2基の陸上養殖設備
角田教授から説明を聞く理工学部生物科学科の学生たち
水槽を泳ぐギンザケ(稚魚)