2021.10.21 Thu
生物科学科トピックス一覧

【生物科学科】「骨格標本の常設展示」学生会館にオープン

 理工学部生物科学科では、学生会館2階に骨格標本展示・製作室を開設しました。
5▲ロードキルの現状について研究する辻研究室
(前列右が辻准教授)
10月18日(月)、尾池守学長が視察され、辻研究室の学生が研究内容を説明しました。
1634785189683▲尾池学長に骨格標本について説明
3▲研究資料も展示しています
 辻研究室では、現在「石巻圏のロードキルの現状」をテーマに研究しています。
 骨格標本展示・製作室には、学生が作製した、交通事故に遭って死んだタヌキやキツネの頭骨、石巻市内の動物の交通事故のマップなど「ロードキル」に関する資料を展示しています。

 このほか、有害駆除されたツキノワグマやイノシシの頭骨、珍しいヒヨケザルの全身骨格、生物科学科標本チームの学生が作製した透明骨格標本などの展示もあります。
 全学部の学生が利用できるオープンスペースになっていますので、気軽にご利用ください。  
1634788932716▲激励の言葉をかける尾池学長(右)
1634788932860▲標本チームが作製した標本も多数
 ニホンジカの全身骨格標本は、辻准教授の声掛けで集まった1年生と辻研究室所属の4年生とで製作しました。
 初めに、約1か月かけてメスジカを製作。次に、オスジカの成獣の骨格標本を完成させました。
1▲骨格標本を間近で見ることができます
7▲製作した四釜さん(右)と高橋さん
【学生のコメント】
四釜 佑規さん(理工学部生物科学科4年次・福島県原町高校出身)
バラバラの骨がたくさんあり、複雑なパズルのようでした。
オスジカは、大きいのでジャンプしているようなダイナミックなポーズにしようと試みましたが、骨が太いためバランスがうまくとれませんでした。骨を組み立てることでシカの体の仕組みを理解することができました。
背骨の組み立ては、ひとつ順番をまちがえると肋骨が合わなくなるため、特に難しかったです。何度も外してやり直し、根気がいる作業だったので、完成した時にはかなりの達成感がありました。
将来はこの学びをいかして、人間と動物の共存に関わる仕事に就きたいと考えています。
 
高橋 尭大さん(理工学部生物科学科1年次・福島県喜多方高校出身)
骨格標本作製の話を聞き「おもしろそう!」と思い参加しました。
設計図のないプラモデルを組み立てているようで楽しかったです。
シカは哺乳類なので、人間と同じようなつくりなのかな、と想像しましたが、違う点が多く驚きました。
骨格標本作りに関わりさらに興味が深まりました。製作後、本などでも調べています。
標本室が骨格標本でいっぱいになるように活発に活動していきたいです!