2021.02.10 Wed
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【人間教育学科】春から教員になる4年次生が母校で教職体験
宮城県教員採用試験に合格し、今年の4月から小学校教員として教壇に立つ人間学部人間教育学科4年次の小指有沙さんと熊谷拓哉さんが、1月18日(月)から20日(水)の3日間、出身小学校で教職体験を行い、教員としての心構えを学びました。


小指さんと熊谷さんは、共に石巻市内の小学校出身。2011年3月11日、小指さんは、石巻市立大街道小学校で、熊谷さんは、石巻市立釜小学校で東日本大震災を経験しました。
当時、小学校6年生だった二人は、今年度、見事、宮城県教員採用試験に合格。春から憧れだった小学校教員の道を歩みはじめます。
このたび小指さんと熊谷さんに感想などをうかがいました。当時、小学校6年生だった二人は、今年度、見事、宮城県教員採用試験に合格。春から憧れだった小学校教員の道を歩みはじめます。
小指 有沙さん(人間学部人間教育学科4年次・宮城県石巻好文館高校出身)
母校の石巻市立大街道小学校で教職体験を行った感想は?
今の自分の足りないところはどこか、自分だったらどういう指導をするかなど、自分が実際に教壇に立つことを想像しながら取り組みました。教育実習も大街道小学校で行いましたが、その時とは違う視点で先生方の指導法などを学ぶことができて大変有意義でした。教育実習の時に出会った子どもたちの成長した姿を見ることができてうれしかったです!
教員を目指そうと思ったきっかけを教えてください。
一番のきっかけは、東日本大震災です。震災直後の3日間、母が迎えに来るまで教室で避難生活をしていた時に「大丈夫だよ」と優しく寄り沿ってくれた先生方の姿を見て憧れを抱きました。
小さい頃から年下の子に勉強を教えるのが好きでしたし、高校の時に、部活で指導した後輩が今までできなかったことができるようになって喜びを感じたことから、「教えることを仕事にしたい」と決めました。
本学に入学したきっかけは?
地元の大学だから自宅から通いやすいところと、特待生入試奨学生制度で4年間の授業料が免除になるという点が魅力でした。大学生活ではどのような経験をしましたか?
1年次から毎週、教員採用試験対策の勉強会に参加して勉強を続けてきました。また、学習・居場所支援のボランティア活動を4年間続けたことで、子どもたちとのかかわり方を学ぶことができました。どのような教員になりたいですか?
子どもたちの人生のきっかけの一つになれるような教員になりたいです。自分がつらい時や迷った時に先生方の言葉に助けられてきましたので、私も子どもたちの心を支えられる存在になりたいです。
熊谷 拓哉さん(人間学部人間教育学科4年次・熊本県慶誠高校出身)
母校の石巻市立釜小学校で教職体験を行った感想は?
小学校の時の懐かしい記憶がよみがえりました。最近の子どもたちの様子や先生方の仕事の内容など、教育現場の日常を知ることができ、充実した3日間でした。周りの先生方に様々な場面でアドバイスをいただき、多くのことを学びました。
教員を目指そうと思ったきっかけを教えてください。
これまで、いい先生方と出会ってきたからだと思います。東日本大震災と熊本地震、二つの震災を経験しました。慣れない環境の中で不安を感じている時、その都度、熱心に対応してくれた先生方の姿に憧れ、教員を目指そうと決めました。
本学に入学したきっかけは?
東日本大震災後、父の仕事の関係で熊本県に引っ越し、中学校、高校は熊本で過ごしましたが、「教員をめざすなら生まれ育った石巻で学びたい」と考え、石巻にある本学を選択しました。大学生活ではどのような経験をしましたか?
教員採用試験に向けた勉強と並行して、学習ボランティアを中心にさまざまな活動に参加してきました。地域で活動することも多く、大人から子どもまで、たくさんの方と触れ合う機会が多かったです。どのような教員になりたいですか?
児童や保護者、周りの先生方から信頼されるような教員になりたいです。子どもたちのために行動を起こせる教員を目指します!
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石巻かほく掲載