2020.10.08 Thu
研究TOPICS

【経営学部】渡邊壽大助教が日本物流学会賞を受賞しました

 経営学部の渡邊壽大助教が第一著者として執筆した共著論文「地方コンテナ港のインセンティブ助成に関する分析」(日本物流学会誌第28号掲載)が、第37回日本物流学会全国大会において日本物流学会賞論文賞を受賞しました。
 この賞は物流に関する学問体系の確立に顕著な研究業績を挙げた会員に対して贈られるもので、授賞式は9月19日(土)にオンラインで行われました。

渡邊壽大助教学会賞受賞▲日本物流学会賞を受賞した渡邊壽大助教
  同論文では、2014年から2018年までの5年間のデータなどを使用し、地方コンテナ港でコンテナ貨物の獲得や新規荷主を開拓するために実施されているインセンティブ(奨励金)助成の特徴を整理。インセンティブ助成の金額や助成条件、メニュー、サービス航路などが外貿コンテナ貨物取扱量などに与える影響・効果などを検証し、インセンティブの金額の多寡が外貿コンテナ貨物量に影響を与えているとは統計的に言えないことなどが示されています。

 渡邊壽大助教は、来年度開設する「情報マネジメント学科」に所属する予定です。受験生へのメッセージも語っていただきました。

受賞した渡邊壽大助教のコメント

今回の検証データが2014年以降のものと、各地方港でインセンティブ制度が一通り広まった後のものであるため、詳しく検証するにはさらに過去のデータを知る必要があると考えています。
 本論文を執筆するにあたり港湾管理者や船社、フォワーダー(貨物利用運送事業者)の方から多大な協力を受けました。実務に携わる方々へ少しでも貢献できるように今後も研究活動に精進していきたいです。
賞状
【情報マネジメント学科を目指す受験生へ】
 このように情報マネジメント学科では、データを用いて政策評価を行う分析手法を学ぶことができます。説得力のある政策評価は、より効果的な政策を実施するのに役立てられます。
 また、情報マネジメント学科には経営学・会計学・経済学・情報処理などを専門とする多様な教員が在籍しています。そのため皆さんが関心をもつ分野で、データ分析を通じて、社会をよりよい方向へ導くことのできるよう教育を行なっていきます。