2018.07.18 Wed
開放センターTOPICS

【開放センター】石巻専修大学開放講座『あなたの知らないシカ・クマの世界』 第3回「クマに会ったらどうするか」を開講しました

7月12日(木)、石巻専修大学開放講座第3回「「『クマに会ったらどうするか』~クマという動物について~」を開催しました。

宮城県内でも毎年クマによる人身・農作物被害が発生していることもあり、たくさんの受講生の方に興味を持って受講いただきました。

宮城県内に生息するクマは「ニホンツキノワグマ(月輪熊)」で、2014年時点で1,669頭の生息が確認されています。
冬(12月~3月)のクマは、「低体温(32℃)」「飲食・排泄なし」の状態で冬眠しますが、春~夏~秋のクマは、子育てと栄養補給のために活発に活動する、ブナが凶作の年は出没(捕獲)数が多いことなど、その生態が解説されました。
ヒトがクマと棲み分け・共生するために「両者の境界線を明確にする」「クマにとって棲みやすい環境を作る」ことを目的とした国内外の対策も紹介され、受講生は熱心に耳を傾けていました。

受講生からは、「近々山林へ入る予定があるため、今日聴いた話を最大限活かして活動したい」「クマとヒトの「棲み分け」策の実行が重要であると感じた」などの感想が出され、クマとの共生を考えるきっかけの講座となったようでした。


第4回(最終回)は7月19日(木)『「クマは寝たきりでも骨粗鬆症にならない」~クマの優れた能力について~』です。
①クマ科には「クマ亜科」と「パンダ亜科」が
あり、ジャイアントパンダは「クマ科」の仲間
②「死んだふり」は誤り
③猟犬について説明する土屋客員教授
第4回のみの受講申込みも可能です。実施要領等はこちらをご覧ください。


◎みやぎ県民大学「石巻専修大学開放講座」について
16歳以上の県民の方(高校生可)を対象に実施している生涯学習講座です。毎年、統一テーマを決めて、本学の教員が専門分野に応じて講義を担当します。1991年度から毎年夏季に実施し、今年度で27回目の開講となります。

○今年度の開放講座
統一テーマ「あなたの知らないシカ・クマの世界」  講師:理工学部客員教授 土屋剛
第1回『「臥薪嘗胆」~シカという動物について~』(6月28日)
第2回『「南のシカ、北のシカ」~牡鹿半島内外のシカの問題について~』(7月5日)

○昨年度の開放講座
統一テーマ 「やわらかな生き方~こころの旅~」
第1回 「ソフト・パワーと観光」 経営学部教授 丸岡泰
第2回 「生物の多様性を楽しむやわらかなこころ」 理工学部教授 根本智行
第3回 「やわらかな心をもつために~ポジティブ心理学からのヒント」 人間学部教授 佐藤正恵
第4回 「何で英語やるの?~マイ・イングリッシュ・ジャーニー~」 人間学部教授 大津幸一