2019.02.06 Wed
人間学部TOPICS
【人間文化学科】「〈知〉の交差点プロジェクト」
~石ノ森章太郎生誕記念トークセッション&ビブリオバトルを開催!~
1月26日(土)、本学人間学部遠藤郁子研究室が、石ノ森章太郎生誕記念として同氏にゆかりのある漫画家らを招き、「石ノ森章太郎生誕記念トークセッション&ビブリオバトル」を石ノ森萬画館で開催しました。
第1部の「トークセッション」では、参加者が石ノ森章太郎氏と石ノ森章太郎のマンガの魅力について語った他、手塚治虫氏との作品性の違いやアニメーションの考え方などがフランクに話し合われました。
第2部の「ビブリオバトル」では、山田ゴロさん、三浦みつるさん、倉田よしみさん、山田夏樹さんに、萬画館スタッフの町屋知子さんと三浦悠さんを加えた6名を発表者(バトラー)にお迎えして、お勧めの石ノ森章太郎マンガを1冊ずつご紹介いただきました。
【バトラーと紹介した本】
①山田ゴロさん:『人造人間キカイダー』②倉田よしみさん:『ことばの記憶』
③三浦悠さん:『龍神沼』
④三浦みつるさん:『おてんばバンザイ』
⑤山田夏樹さん:『縄と石捕物控』
⑥町屋知子さん:『HOTEL』
発表終了後に行われた投票の結果、チャンプ本には、三浦みつるさんが紹介した『おてんばバンザイ』が選ばれました。
イベントが行われた石ノ森萬画館は、石ノ森作品を存分に語り合う場となり、多くのファンが集まりました。
なお、本イベントは、地域における知的交流の場の創出を目指した【〈知〉の交差点プロジェクト】の一環として、地域が漫画文化を継承、創造するための主体となる方向性を探る試みと位置付けて開催されました。また、本研究は、平成30年度石巻専修大学IK地域研究助成を受け、実施しています。
【企画を手伝った人間文化学科学生の感想】
■中村 拓夢さん(人間学部人間文化学科3年次・宮城県黒川高校出身)今回のイベントは、石ノ森章太郎先生の漫画家としての顔だけではなく、プライベートな一面や裏話を聞くことができ、とても濃い内容のイベントとなりました。
ビブリオバトルでは石ノ森章太郎関連作品ということもあり、私には、新しい発見ばかりでした。6名の方々が、作品の心理描写や本の表紙に惹かれたこと、今の人にも通用する作品のメッセージなど、様々な視点から作品の魅力を紹介したことで、どの本も手にとって読んでみたいと思えるような内容でした。
今回のイベントに参加し、石ノ森章太郎先生とその作品に興味が湧きました。このようなイベントには、今後も参加していきたいです。
■齋藤 恵梨花さん(人間学部人間文化学科3年次・宮城県桜坂高校出身)
今回のイベントに参加し、「人造人間キカイダー」が代表作である山田ゴロ先生、同じく代表作が「味いちもんめ」の倉田よしみ先生、「THE♡かぼちゃワイン」の三浦みつる先生、著書として「石ノ森章太郎論」を出版している山田夏樹先生から、石ノ森章太郎の魅力という題で様々な話を聞けたことは、とても貴重な経験となりました!
石ノ森章太郎先生や手塚治虫先生との話を本当に会っていた人達から聞けたので、色々な興味が湧いてきました。
ビブリオバトルでは皆さんの紹介が上手くて、どれがチャンプ本になるかわくわくしながら聞いていました。今後もこのようなイベントがあるなら、ぜひ参加してみたいです!
■高橋 まなきさん(人間学部人間文化学科3年次・宮城県石巻西高校出身)
今回のイベントに参加することで、とても貴重な体験をすることができました。
トークセッションでは、ゲストの方々が石ノ森章太郎先生について熱弁されていて、なかなか伺えない話を聴くことができました。
私にとって石ノ森章太郎先生というのは現実感のない存在だったので、ゲストの方々が石ノ森章太郎先生を身近に感じさせてくれました。
ビブリオバトルでは5分という短い時間で、各々の好きな石ノ森章太郎作品の魅力が語られました。6人ともとても上手く作品を紹介していて、発表技術の高さにまず驚きました。
私たちに興味を持たせるように語っており、どの作品も『すごく読みたい』と思える内容でした。
石ノ森萬画館という場所で、石ノ森章太郎先生やその作品について聴くことができたことは、とても幸せなことだと感じました。
■齋藤 己友さん(人間学部人間文化学科3年次・宮城県仙台育英学園高校出身)
石ノ森章太郎先生が漫画界を大切にしていたというエピソードに感動しました。
石ノ森章太郎先生に接した人達や研究者が、先生のエピソードや作品を熱く語るのを見て、先生の漫画への思いが相当なものであったという印象を強く抱きました。
ビブリオバトルでは、本一冊一冊が、バトラー一人一人の思い出に溢れており、石ノ森章太郎先生の魅力を更に理解することができました。
このイベントを通して、改めて石ノ森章太郎先生の偉大さを感じる事ができました。この経験を活かし、多くの人に石ノ森章太郎先生を知ってもらうことができるよう、語り継いでいきたいと思います。
