2017.12.05()
石巻専修大学ISU ONLINE理工学部TOPICSTOPICS教育・ゼミ

【食環境学科】伊豆沼で水環境コース・食品工学コースが合同実習


平成29年11月25日(土)~26(日)、1泊2日の日程で食環境学科3年次の水環境実習と食品工学実習が宮城県栗原市の伊豆沼で行われました。
実習には、水環境コース13名、食品工学コース11名が参加。自然環境の保全体験や外来種の食品加工、渡り鳥の観察などを通して、環境問題への理解を深めました。

1日目は、伊豆沼・内沼サンクチュアリーセンターにおいて、定置網を用いた魚類の捕獲・調査を行った後、伊豆沼ウエットランド交流館へ移動。捕獲した魚などを加工し、製品開発に向けた蒲鉾製造に取り組みました。
伊豆沼は、ブラックバスやブルーギルなどの外来種による生態系の破壊が問題となっており、地域の人々が協力して在来種を守る取り組みが進められています。
今回は、厄介者の外来種のほか、有効に利用されていない在来種(モツゴ、ハヤ、スジエビなど)も地域の特産品にできないかを検討。今後、新たな地域資源として活用する試みを行いました。

水環境①

▲定置網で外来種などを捕獲

水環境②

▲魚類の個体数調査

食品工学①

▲捕獲した魚類を加工

食品工学②

▲蒲鉾づくりに挑戦

食品工学③

▲蒲鉾の硬度と折り曲げ度の測定

2日目は、早朝、ラムサール条約の登録湿地である伊豆沼において、渡り鳥の飛び立ちを観察しました。学生たちは、日本で有数のマガンの越冬地である伊豆沼から数万羽のマガンが一斉に飛び立つ光景に目を見張っていました。

その後、伊豆沼ウエットランド交流館にて、品質保証の観点から、製造した蒲鉾と市販の冷凍すり身の蒲鉾を比較して、硬度と折り曲げ度を測定する実習を行いました。
在来種は弾力性のある蒲鉾になりませんでしたが、ブラックバスは冷凍すり身と同様に弾力性のある蒲鉾になり、硬さを測定すると同等の結果が得られました。

渡り鳥調査①

【参加した学生のコメント】

高谷くん

水環境コース  高谷貴之さん
 伊豆沼では2年次にも調査を行っており今回で2回目。昨年と比べて在来種の個体数が増え、外来種が大幅に減少していました。特にブラックバスが1匹もいなかったことに驚きました。絶滅危惧種のゼニタナゴの生息は確認できませんでしたが、確実に沼の生態環境が回復してきていることを実感しました。地域の方の努力を感じ、環境保全の取り組みの重要性を認識することができました。

 

宍戸くん

・食品工学コース  宍戸海さん
 定置網でブラックバスが採取できなかったので、以前採取されたものを提供していただいて蒲鉾を製造しました。その他にも、定置網で獲れたモツゴやオイカワ、エビなどを使った蒲鉾を造り、市販の冷凍すり身の蒲鉾との違いを比較してみました。意外にブラックバスは、作りやすく色もきれいで、見た目や硬さが一番市販のものに近かったので、今後、検討を重ねれば商品化も可能だと感じました。
今回の実習で先入観にとらわれず自分の目で確かめることの大切さを学びました。