19 Jun
EVENTS文学部
ゴシック・ファンタジーHarry Potterの正しい読み解き方教えます(文学部創立50周年記念企画)
目的
若い世代に人気のあるHarry Potterを、イギリス・ファンタジー、ゴシック・ロマンス、イギリスの教育、映画研究、キリスト教、イギリスの建築、イギリス史・文学などの専門的知見からシンポジウム形式で発表・討論をすることにより、日常的な事柄をより深く研究する楽しみを味わい、大学教育への興味・関心を得る。同時に文学・歴史・美術・メディア・宗教学・言語など文化的総合学部としての文学部の意味も提案する。
企画内容(終了しました)
6/19(日)開催!(午前10時45分~午後4時15分)A.ゴシック・ファンタジーHarry Potterの正しい読み解き方教えます
【企画概要】
以下のテーマで人気小説『ハリー・ポッター』についての連続講演を行います。皆様のご参加を心からお待ちしております。
(1)作者J.K. Rowlingにとっての『ハリー・ポッター』
10:45-11:35 10203教室
講師:並木信明(専修大学文学部英語英米文学科教授、専門 キリスト教文化、アメリカ文学)
概要:全7巻の『ハリー・ポッター』には、作者ローリングの半生の体験と思いがずっしり詰まっています。それを解き明かすことによってハリー・ポッターへの理解と興味を一層深めていきます。また原文の英語と日本語訳を比較して、両者の表現の違いに注目し英語でしか表現できないポイントを解説したいと思います。
11:50-12:40 10203教室
講師:末廣 幹(専修大学文学部英語英米文学科教授、専門 エリザベス朝演劇)
概要:『ハリー・ポッター』シリーズには、シェイクスピアの演劇に影響されたと思われる箇所が頻出します。たとえば、親友の女子学生ハーマイオニーの名前は、元々ギリシャ神話の登場人物ヘルミオネーの英語読みに由来しますが、ローリングはシェイクスピアのロマンス劇『冬物語』を見て、この同じヒロインの名前を使うようにしたと述べています。その他シェイクスピアの悲劇『マクベス』から多大な影響を受けたと語っており、シェイクスピア演劇の影響に注目することで、ローリングの奥深い創作技法に迫ってみたいと思います。
13:20-14:10 10203教室
講師:大久保 譲(専修大学文学部英語英米文学科准教授 専門 イギリス小説・翻訳)
概要:『ハリー・ポッター』をイギリスの学園小説の歴史の中で読むと、どのようなことが見えてくるでしょうか。さまざまな学園小説から受け継がれてきた部分と変更された部分を比べて、学園小説として『ハリー・ポッター』シリーズを読んでみたいと思います。
(4) ゴシック文化と『ハリー・ポッター』
14:25-15:15 10301教室
講師:酒井 健(法政大学文学部哲学科教授 専門 哲学・倫理学、バタイユ、ゴシック大聖堂)
概要:フランス語を専攻したローリングはイギリスのみならず、フランスの文化・文学にも深い造詣(ぞうけい)を有しています。中世ゴシック文化の中核を担ったフランスの専門家の立場から、様々な角度で『ハリー・ポッター』を解剖したいと思います。
(5) 映画シリーズとしての『ハリー・ポッター』
15:25-16:15 10301教室
講師:中垣恒太郎 (大東文化大学経済学部教授 専門 アメリカ文学、アメリカ文化論)
概要:ハリー・ポッターの映画は小説が刊行された後に製作・公開され、小説の読者のみならず、映画ファンにも広い支持を得てきました。映画のハリー・ポッターシリーズは活字とは異なる映像メディアとして独自な発展をとげており、学園物語の傾向が強いのもその特色の一つです。小説とは別の角度から映画というメディアで表現されたハリー・ポッターを解読していきます。
【参加方法】
事前申込み不要 。専修大学生田キャンパス 10203教室に直接お越しください。
「オープンキャンパス-体験授業フェア-」と同時開催
【問い合わせ先】
〒214-8580
神奈川県川崎市多摩区東三田2-1-1
TEL: 044-911-1254(専修大学教務課文学部)
Email: bun50aniv@isc.senshu-u.ac.jp(文学部創立50周年企画実施委員会)