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12 12

 
専修大学法学部研究EVENTEVENT

法学研究所公開講座「法律学と政治学の最前線II」(全3回)

法学研究所公開講座「法律学と政治学の最前線II」

専修大学法学研究所の公開講座へようこそ!
昨年度、法学研究所では『法律学と政治学の最前線』と題して、全3回に亘って「市民と学生のための公開講座」を開催致しました。本年度はその第2シリーズをお届け致します。
この講座では或る共通のテーマについて、片や法律学の側から、片や政治学の側から、それぞれの方法と視角で接近することによって、両者の接点を見出すことを試みます。また、その過程からそれぞれの独自性が一層際立つことも期待されます。私たちが日々暮しているこの社会と政治の諸問題について、大きな示唆がそこから得られることでしょう。今年度は比較法社会論と政治理論、憲法学と日本政治思想史の間での対話を試みます。
なお、昨年度の第三回は東洋法制史と西洋法制史との対話でしたが、今年度も第一回は、他二回とは異なり、商法と経済法との対話となります。商法と経済法は法律学の中でも最も近接した分野といえます。しかし、そこには会社の側から社会を見るか、それとも社会の側から会社を見るかという視点の違いもあります。会社に関する話題は新聞報道等でも事欠きませんが、その問題は社会とどう関わっているのでしょうか。我々の暮す社会は自由主義(資本主義)社会ですが、その中で会社は社会と、また国家とどのように向き合っているのでしょうか。
この公開講座が受講者の皆さんの知的好奇心を刺激し、社会や世界に対する見方を深めるための糧となりますように!
 
Veritas liberat! (真理は私たちを自由にする)
日時平成27年11月7日(土)、14日(土)、12月12日(土)
14:00~16:30(12:30開場)
会場専修大学 神田キャンパス 神田キャンパス1号館205教室
東京都千代田区神田神保町3-8
(九段下駅 出口5より徒歩3分・神保町駅 出口A2より徒歩3分)
参加無料、事前申込み不要
主催専修大学法学研究所
お問い合せ先法学研究所事務局
houken@isc.senshu-u.ac.jp
(事務局開室日は各週 月・火・水となります。詳細についてはメールでのお問い合わせをお願いします。)

第三回 立憲と法治――「憲法を作る」ということ(12月12日開催)

憲法が想定する国家、社会、そして自由
法学部教授 榎 透

今年は、安保法制をめぐる国民の強い関心にあらわれたように、国民が憲法に注目した1年でした。そこでは、憲法9条にとどまらず、憲法の意義を問う視点があったように思います。それでは、憲法とはどのような法でしょうか。このような質問をすれば、人権や平和、国民主権について定められている法だという答えが出るかもしれません。確かにこの答えは間違いではありません。しかし、憲法を理解するには、もう少し深く考えてみる必要があります。
憲法を支える思想には、「立憲」と「法治」、すなわち立憲主義や法治主義といったものがあります。これらは多義的な概念ですが、政府の力を制限するという点で共通点があります。そこで本講座では、まず、欧米の憲法史を簡単に振り返りながら、立憲主義や法治主義の意味、ひいては憲法とはそもそもどのような法であるかを考えてみます。
そして制定された憲法は、アメリカ合衆国憲法が連邦制を採用し、ドイツのボン基本法が戦う民主主義を採用したように、制定者である国民の「国家」や「社会」、「自由」に対する選択の結果を反映します。そこで日本で最近問題となっている、ヘイト・スピーチ規制の是非や平和・安全保障のあり方をめぐる問題を取り上げながら、憲法が国家のあり方、社会のあり方、そして個人の「自由」のあり方に果たしている大きな役割についてお話しします。これらの検討を通じて、「憲法を作るということ」の意味を一緒に考えてみたいと思います。

魔法の言葉としての「立憲主義」――立憲主義とは何だろうか?
法学部教授 菅原光

「立憲主義を守れ」といったスローガンが頻繁にメディアに登場しています。しかし、何をすれば「立憲主義」を守ったことになるのでしょうか?「立憲主義」とは一体、何のことでしょうか?「そんなことは知っている」と断言する人でも、では、「憲法を守れ」とか「議会制民主主義を守れ」あるいは「9条護持」というスローガンと「立憲主義を守れ」との違いを説明せよと言われたらどうでしょうか?同じなのであれば、意味もよく分からない「立憲主義」などという言葉を使う必要は、格好付け以外にはありません。しかし、敢えて他の語と区別して「立憲主義」という語を用いているのには、それなりの意義があるのかもしれません。
日本史研究の視点からこの問題を考えてみたいというのが、今回のお話です。日本史の世界では、憲法学の世界で「立憲主義」という言葉が使われるようになるはるか以前(幕末の頃)から、既に「立憲」という用語が好んで使われていたからです。そこで用いられてきた「立憲」という語の成立過程を振り返ってみることで、「立憲主義」という言葉の意味、「立憲主義」という語を掲げることの意義を考えていきたいと思います。
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