こうした伝統と地の利を活かし、専修大学法科大学院は2004年(平成16年)4月に発足しました。21世紀に向けた教育理念として専修大学は「社会知性」(Socio-Intelligence)の開発を掲げていますが、まさにそれを具体的に体現するものの一つとして、専修大学法科大学院は発足し、その後も着実に歩んできました。
法科大学院は、将来の「法曹」を養成することを主な目的としています。法曹もプロフェッションの一つで、そこには高度の専門性と倫理性が要求されます。このため、法科大学院での教育には、法律学の様々な分野について多様なカリキュラムが提供されるとともに、法曹倫理に始まる多彩な実務科目も用意されています。そして、専修大学法科大学院では、さらに「議論する力」を養うことを教育目標として掲げてきました。それは、プロフェッションとしての特性を考慮してのことであり、法的な問題解決が議論という過程を経なければ解決に至らず、さらに、相手との議論のなかで結論が得られると考えるからです。少人数の授業、それは教員と学生の距離の近さであり、疑問を残さないで問題を理解する上では、最上の教育効果をもたらしてくれるはずです。
専修大学法科大学院は、学生が勉学に集中できるよう、充実した奨学金制度に加え、最高の学修環境を整えました。交通至便の地にある法科大学院専用棟(8号館)には、個室制の高い専用の学習机(キャレル)、法科大学院用に特化した快適な図書館・端末室、付属の法律事務所があり、そして最上の教育スタッフがいます。また、隣接してある学部の建物や施設も利用できるという利便性も兼ね備えています。詳しいことは、以下の説明を、是非ご覧ください。
法科大学院長 佐野 裕志