修了生のメッセージ

「特修プログラム」で研究にも就職にも全力で。
経営から視野を広げ、将来につながるプログラミングに出会う。

経営学研究科経営学専攻情報管理コース修士課程修了

三浦 悠哉

2021年3月専修大学大学院経営学研究科経営学専攻情報管理コース修了。修了後は、東京海上日動システムズ株式会社にてシステムエンジニアとして勤務。

——大学院進学を志望した理由を教えてください。

会社を経営していた祖父の影響で、高校生の頃から経営や会計に興味がありました。高校時代から簿記を始めとした勉強を行っていたのですが、より専門的かつ理論的に学びたいと思い、専修大学経営学部へ進学。興味関心に沿って自ら問いを立て、あらゆる切り口から考察を深める、大学ならではの学びに引き込まれたのを覚えています。その延長線上に大学院進学という道がありました。

——自然と大学院進学が視野に入っていたのですね。

実は、大学院への進学を迷った時期もありました。経営学部で実学をメインに学んでいた私にとって、就職して早く社会を知りたいという思いがあったのも事実です。ですが、研究を突き詰めたいという思いもあり、決断できずにいました。
そんな時に知ったのが、学士と修士を最短5年で修了できる「特修プログラム」です。学部4年生の時に大学院1年生の授業を履修することで、修士を1年で卒業することができます。これなら研究に集中しながら、短いスパンで社会に出られるので、まさに自分にピッタリでした。学費も1年間分で済むので、親を説得しやすいという一面も。このプログラムのおかげで、大学院進学を決意することができました。
もちろん、1年間で修士論文を書き上げるのは容易ではありませんでした。しっかり研究したいという思いもあったので、時間を効率的に使うことが求められました。その分、計画的に研究を進める力が身に付いたと感じます。また、先輩や指導教員の先生のサポートも手厚く、納得がいく研究活動ができました。就職活動の際にも、大学院で培った計画性や思考力を評価していただき、進学してよかったと心から思います。

特修プログラムには
こんなメリットも!

 特修プログラムは、学部~修士課程までを最短5年で修了できる、専修大学学部生が対象のプログラムです。学部4年次から大学院の授業科目を履修することで、学部在学中から専門的な知識を身に付けることができます。5年で修士課程を修了できることで、さまざまなメリットがあります!

※特修プログラムは文学研究科を除く4研究科で実施

——大学院では何を研究されていたのでしょうか?

大学院で選択したのは情報管理コースです。それまでITや情報科学とは無縁だったのですが、学部の授業の中で偶然触れる機会がありました。そこで、ITの無限の可能性を実感し、より深く研究したいと思うようになったのです。
研究テーマにしたのはSNS等による「口コミ」です。どういう口コミが炎上しやすいのか、または「バズり」やすいのかを検証しました。昨今でもニュースに取り上げられましたが、SNSが一般的になってきているからこそ、口コミの影響力は日に日に大きくなっていますよね。学部時代からお世話になっている先輩が、企業に向けて口コミの炎上対策を支援する会社を運営されており、興味を抱きました。
研究では、とある飲食店を対象に、口コミを自然言語処理したうえで炎上のしやすさやバズりやすさを数値化しました。その際に活用したのがプログラミングと統計的手法です。文系の進路を歩んでいたことから、数学は苦手分野の一つ。しかし、定量データや数学的手法を用いることで新たな解決の筋道が見えるのが楽しく、いつしか没頭していました。現職にもつながるのですが、プログラミングの面白さに気が付いたのもこの頃です。求める結果を得るために、数式を試行錯誤できる点にのめり込んでいきましたね。

——修了後はどういった進路を歩まれたのですか?

大学院で培ったプログラミング技術を伸ばしたいと思い、東京海上日動システムズというITサービス会社へ就職しました。ご契約者様に向けて、事故発生時の連絡や保険金の支払いなどをスムーズにするためのシステムを開発しています。自分で思い描いたサービスを、一つの形として残すことができるのがやりがいです。
大学院は、自身の興味関心をとことん追求できる場でした。知りたいことを満足するまで調べ尽くした日々は、今でも記憶に残っています。数々の資料やデータを深く読み込み、分析することで培われたのは、物事を表面的ではなく深層まで理解する力です。それは、企業で働く今も大いに活きていると感じます。
専修大学大学院には「特修プログラム」のような、一人ひとりの意向に合わせた学び方ができる環境が整っています。1年間、大学院で研鑽を積んだからこそ、現在の道があります。これからも、後輩に胸を張れる社会人になれるよう、思考する姿勢を忘れずに歩んでいきたいです。