文学部 
日本語学科
Department of Japanese Language
生田キャンパス

准教授・高橋 雄一

高橋 雄一
日本語の文法を体系的に明らかにする
高橋 雄一
准教授
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教員データ

氏名・職位 高橋 雄一(Yuichi Takahashi) 准教授
文学部開講科目日本語学総合
日本語教育実習B
第二言語習得研究1
第二言語習得研究2
ゼミナール1・2・3
卒業論文
大学院開講科目日本語学特講、日本語学特講演習、日本語学特殊研究、日本語学特殊研究演習
略歴2003年、東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程地域文化専攻満期退学。2006年、博士(学術)。2008年から現職。
専門分野日本語学(現代日本語文法、日本語教育学)
研究キーワード連体節、連体修飾、複合辞
所属学会日本語学会、日本語教育学会、日本エドワード・サピア協会、日中対照言語学会

主要業績

単行本(単著)
単行本(共著・編著・論文集・事典など)
論文(雑誌・紀要・研究成果報告書など)
複合辞の「ものだ」と「ことだ」について 形式語としての「もの」「こと」の観点から--日本語の多様な表現性を支える複合辞などの「形式語」に関する総合研究(平成2628年度日本学術振興会科学研究費助成事業 基盤研究(B)(一般)(課題番号26284064)研究成果報告書)-- 2017年03月
"現代日本語の機能語のリスト作成について
現古文法対照辞書の作成に関連して--専修大学人文科学研究所月報285-- 2017年02月"
〈感心・あきれ〉の「ものだ」「ことだ」について--『専修国文』99号-- 2016年09月
評価成分を作る「ことに」と「もので」についての一考察--『専修人文論集』第97号-- 2015年11月
複合辞の「ものか」と「ことか」について--『専修国文』第95号-- 2014年09月
複合辞の「ことだ」についての一試論--『専修人文論集』第91号-- 2012年10月
複合辞の「ものだ」についての一試論 「内容節的な構造」を手掛かりに--『専修国文』第87号-- 2010年09月
「内容節の構造を持つ「ものだ」文について」--『東海大学紀要(留学生教育センター)』28号-- 2008年03月
その他(学会発表・講演・座談会・インタビュー・書評・エッセイなど)
日本語学習者による「ところ」を含む機能語の習得について--第11回国際日本語教育・日本研究シンポジウム2016年11月
「もの」「こと」を含む機能語について--月末金曜の会2015年10月
複合辞の「ものだ」と「ことだ」について--第66回 中部日本・日本語研究会2013年11月
「バーナード・コムリーの‘attributive clause’について日本語の文法研究の立場から」--日本エドワード・サピア協会第21回研究発表会2006年10月
「日本語の連体節の構文の分類について」--日本語学会2005年度秋季大会2005年11月

ゼミ紹介

ゼミナールについて

— まず、高橋先生のゼミについて教えてください。

私は「現代日本語文法」を研究テーマとしたゼミナールを開講しています。

高橋ゼミ_01

日本で高校までの教育を受けたみなさんは、国語科の授業で文語文法・口語文法を学んだと思います。特に意識的に勉強したのは、古典を読解するための文語文法ではないでしょうか。しかし、大学で日本語を専門的に学ぶ場合、口語文法に該当する現代語の文法についても、改めて研究の視点から見るということをします。日本語が母語の人にとって、日常生活で使っている現代語の文法は普段ほとんど意識しないものですが、これを現在の日本語学の見方に従って客観的に見るのです。

また、外国人留学生として日本の大学で学ぶみなさんは、まずは日本語学校などでの日本語学習の延長ということになるでしょうが、それでも、単に日本語が上手になることを目指すのではなく、日本語学の文法研究を学ぶことで、文法の仕組みを客観的に捉えられるようになることを目指します。
この、外国語としての日本語教育に役立てるという視点は、現代語の文法研究にとってとても大切なことです。私自身、大学生時代に、まず日本語教育に興味を持ち、そこから文法研究に進みました。ですから、外国人留学生の方だけでなく、日本人の学生の方にもぜひそういう視点を持ってもらいたいと思います。

— そうすると、ゼミナールでも日本語教育のための文法がテーマになっているのですか。

確かに日本語教育のための文法も中心的なテーマですが、私自身の研究テーマとの関連もあって、現代語の文法そのものに注目し、その体系を明らかにしたり、さらにそこにおける変化を見たりするというテーマも重視しています。

ゼミでの研究テーマの例として、これまでの卒業論文の題目をいくつか挙げます。日本語教育のための文法に関わるものとしては、「日本語学習者における授受表現の習得についての研究」「日本語学習者による認識のモダリティ「と思う」の使用について」。現代語の文法の体系や変化に関するものとしては、「可能表現の「ゆれ」についての研究」「否定丁寧形「ません」「ないです」についての研究」「接続助詞「し」の終助詞化についての研究」「「逆に」の文脈化について」「現代日本語における「感」の用法の拡大についての研究」。また、会話やSNSなどで使われる応答の表現に関するものとして、「「大丈夫」の応答用法と文末表現について」「応答詞としての「それな」の機能についての研究」。このほか、接客のアルバイトなどで使用される誤った敬語や、大学生の使うあいさつ表現をテーマにする人も多くいます。

— 先生は、どのような日本語教育の経験をなさったのでしょうか。

大学院生の頃から、いくつかの教育機関で主に非常勤教員として教えていました。

最初は東京の高田馬場にあった日本語学校でした。初めて本格的な日本語教育に触れ、周囲の教職員のみなさん、それに学生さん達からも多くのことを学びました。ただ、日本語学校の経営というのは難しいようで、徐々に経営状態が悪くなり、そこでの仕事はなくなってしまいました。そのように、日本語教育の現場の色々な側面を見ました。

高橋ゼミ_02

1997年から2000年にかけては、東南アジアにあるマレーシアという国で、日本の大学・大学院への進学を希望するマレーシア人や、周辺の東南アジア諸国の出身者に日本語を教えました。ここでは特に日本語教師として大きく成長した時期だったと思います。

その後、首都圏にあるいくつかの大学で、非常勤講師として日本語を教えました。それぞれの大学で、大学の特色を反映した日本語教育が行われていることを知りました。

大学院

日本語学特講
現代日本語の文法とそれに関連する領域の文献を対象とし,議論を批判的に読みながら,現代語の文法研究において現在一般的となっている研究方法や考え方を学ぶ。文献は一応予定しているものがあるが,受講者の興味によって調整する。
日本語学特講演習
現代日本語の文法とそれに関連する領域の文献を対象とし,議論を批判的に読みながら,現代語の文法研究において現在一般的となっている研究方法や考え方を学ぶ。文献は一応予定しているものがあるが,受講者の興味によって調整する。
また,修士論文の作成へ向け,受講者の研究発表を数次にわたって行う。
日本語学特殊研究
現代日本語の文法とそれに関連する領域の文献を対象とし,議論を批判的に読みながら,現代語の文法研究において現在一般的となっている研究方法や考え方を学ぶ。文献は一応予定しているものがあるが,受講者の興味によって調整する。
日本語学特殊研究演習
現代日本語の文法とそれに関連する領域の文献を対象とし,議論を批判的に読みながら,現代語の文法研究において現在一般的となっている研究方法や考え方を学ぶ。文献は一応予定しているものがあるが,受講者の興味によって調整する。
また,博士論文の作成へ向け,受講者の研究発表を数次にわたって行う。

メッセージ

専門の勉強とは違う話になりますが、私が大学生の時のことを思い起こしてみると、色々な国や、日本の色々な地域から集まった人々と出会ったことが非常に大きかったと思います。彼らは年齢層も幅広かったので、色々な世代の人の考えを知ることもできました。

専修大学では、色々な国から来た留学生と知り合うことができますし、大学生活では、多様な人々と出会う機会があると思いますので、そういった機会を利用して視野を広げてもらいたいと思います。それが、自分自身を改めて捉えなおすきっかけにもなると思います。

また、これもよくゼミ生に話すのですが、大学生の時期は、自分と家族との関係も、子供としてのものから、大人としてのものに変わり始める時期だと思います。ぜひご家族との対話も大切にしてもらいたいと思います。
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