学部長メッセージ

文学部長 高岡 貞夫
言葉や文化、歴史などを総合的に学ぶことを通じて、人や社会のあり方を探求する、それが文学部です。7学科あり、その中もさまざまなコースや領域に分かれており、専門性を高めることができます。また、カリキュラムを自由に組めるので他学科の授業を受け、異分野に触れることもできます。

私の所属する環境地理学科では、フィールドワークを大切にしています。教室で勉強して分からないことも、フィールドで気づくことがある。探究を深める場なのです。

高岡文学部長

他学科でも授業やゼミでフィールドワークを積極的に取り入れています。現場で人やものに触れて理解を深めようということが、文学部全体の風土としてあります。学んだ知識を携えて山野に分け入ったり町を歩いたりして、自然や町並みや人々と対話することで、新たな発見が生まれます。体力的、精神的に苦労もありますが、日常を忘れ、一種の修行ともいえる、調査研究に没頭できる幸福の時間です。私のフィールドは山が主で、「修行僧に変身する過程」だと思いながら登っています。

知識を得るだけなら一人でもできます。しかし大学では、得た知識を確認する作業が必要です。教員や学生同士で対話しながら学びを深めてほしい。文学部は少人数教育が特徴。研究室を訪ねて教員といくらでも話すことができます。そういう環境を積極的に使ってほしいと思います。

同時に発信する力も求められます。何かを知ったり理解したりするだけでもよいのですが、学生にはぜひ、自分なりに解釈し分析し、意見をまとめて発信する力を4年間のうちにつけてもらいたい。

来年度、人文・ジャーナリズム学科を改組し、ジャーナリズム学科が誕生します。情報をどう伝えるかを正面から探究する学科です。この学科が文学部のなかにあることは非常に大きな意味を持ちます。他学科でも、解明した事実をどう発信し社会と接点をもっていくか、これまで以上に意識するようになるでしょう。ジャーナリズム学科設置が刺激となってさらに学部全体の発展につなげたいと思います。
【プロフィール】
(たかおか・さだお)1993年東京都立大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学。99年本学文学部講師。助教授を経て2007年同教授。専門は自然地理学、植生地理学。一番好きな場所は在外研究で滞在した米国オレゴン州。好きな山は会津駒ケ岳。「大学院生のころから何十回と登って、いろいろなことを考えた思い出深い山です」。東京都出身。54歳。
2018年9月掲載
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