文学部 
英語英米文学科
Department of English
生田キャンパス

教授・坂野 明子_教員データ

坂野先生
アメリカのユダヤ系作家に興味があります。人がさまざまな葛藤を抱えつつ歴史の中で生きていく有り様を、彼らはしたたかなまでに表出しているからです。
坂野 明子
教授
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教員データ

氏名・職位 坂野 明子(SAKANO AKIKO) 教授
文学部開講科目英米文学文化特殊講義3
英米文学文化特殊講義4
ゼミナール1・2・3・4
卒業研究
大学院開講科目米文学特講Ⅱ 米文学特講Ⅱ演習 米文学特殊研究Ⅲ 米文学特殊研究Ⅲ演習
略歴東京都立大学博士課程人文科学研究科単位取得満期退学 文学修士 [お茶の水女子大学]
専門分野英米・英語圏文学(アメリカ文学)
研究キーワードアメリカユダヤ系作家の研究アーネスト・ヘミングウェイ研究
所属学会日本アメリカ文学会 日本英文学会 日本ソール・ベロー協会 世界文学会 日本ヘミングウェイ協会 Philip Roth Society 日本ユダヤ系作家研究会

主要業績

単行本(単著)
単行本(共著・編著・論文集・事典・翻訳など)
『ゴーレムの表象』--南雲堂-- 2013年01月
ユダヤ系文学の歴史と現在--大阪教育図書-- 2009年03月
『ユダヤ系文学と「結婚」』--彩流社-- 2015年04月
「ユダヤ人への教育ーメルヴィン・J・ビュキート作品の場合」--大阪教育図書-- 2014年03月
『エスニック研究のフロンティア』--金星堂-- 2014年03月
論文(雑誌・紀要・研究成果報告書など)
『老人と海』ーヘミングウェイが描く老い--『世界文学』121-- 2015年07月
「ホロコーストとシャボン玉:レベッカ・ゴールドスタインMazelを読む」--『専修人文論集』89-- 2011年10月
フィリップ・ロス「アメリカ三部作」が描く「主体の喪失」--多民族研究-- 2008年11月
『アメリカ文学史新考』 担当部分:第10章日米比較1「恋愛小説アメリカの場合、日本の場合」、第9章映像作品3「映画に見る父親像」--大阪教育図書-- 2004年03月
「書かれなかった<男>と<女>の物語ー『誰がために鐘は鳴る』の背後を読む」--『女というイデオロギー』南雲堂-- 1999年02月
その他(学会発表・講演・座談会・インタビュー・書評・エッセイなど)
ゴーレム的想像力の創造性--日本英文学会第68回大会2013年11月
ユダヤへの教育:メルヴィン・ジュールズ・ビュキート作品の場合--日本ユダヤ系作家協会第22回講演会2013年09月
セックスとハンティングから読みとく「父と子」--日本英文学会1996年06月
ロスの笑い--マラマッド協会月例会1993年11月
フィリップ・ロスPortnoy  Kepash Zuckermanの系譜--日本英文学会 第63回大会1991年05月

ゼミ紹介

§3年 坂野ゼミ§

「戦争」をテーマに、映画、文学作品、音楽、日記などさまざまジャンルを素材にして、人は戦争をどのように描いてきたのか、どのように受けとめてきたのかを研究しています。ゼミ生の新しい感覚を活かしながら、戦争と人間の関係について検証していきたいと思っています。ただ、歴史的背景を知らないとわからないことも多いですから、比較的簡便な資料〔日本語・英語〕を利用して、戦争をめぐる知識を増やしたり、自分で調べて発表してもらうことも心がけています。

今まで扱った対象の一部を紹介します。
【映画作品】
  • 「史上最大の作戦」
  • 「プライベート・ライアン」
  • 「グローリー」
  • 「戦場のピアニスト」
  • 「シンドラーのリスト」
  • 「南京1937」
  • 「ひまわり」
  • 「プラトーン」
  • 「フルメタル・ジャケット」
  • 「火垂るの墓」
  • その他
【文学作品】
  • 『西部戦線異状なし』
  • 『武器よさらば』
  • 「エズミに捧ぐ――愛と汚辱のうちに」
  • 『スローターハウス・ファイブ』
  • 『野火』
  • 『水滴』
  • 『黒い雨』
  • 『ディア・アメリカ』
  • 『きけ、わだつみの声』
  • など
やり方としては、グループ分けして、一つのグループが報告者になり、ディスカッションを盛り上げるようにしてもらっています。テーマについて調べたことをグループごとにパワー・ポイントを使ってプレゼンテーションをしてもらうこともしています。戦争史跡を見学するフィールド・ワークも計画中です。

06年度卒業生の卒業研究のテーマは、

「第二次大戦中のアメリカの日系人強制収容所の問題」、「ヒトラーとワーグナーの関係」「特攻隊が文学作品にどのように描かれたか」、「アメリカの戦争映画の変遷」、「日本軍捕虜の経験のあるイギリス作家の研究」など多岐にわたっていました。今年の4年生も多様なテーマが期待できそうです。

坂野ゼミ

 (9月17~18日、ゼミ旅行に行ってきました。鬼怒川温泉で花火や卓球や川下りをしてきました!)

メッセージ

【自己紹介】
  湘南の海近くに生まれ育ちましたが、残念ながらマリン・スポーツとは無縁で、中学高校時代は頭でっかち文学少女でした。大学時代にアメリカ文学の魅力を発見し、特にユダヤ系アメリカ作家たちの、「アメリカ」にも「ユダヤ」にも愛と疑問の双方を抱いて・「る感じが面白くて、研究生活も結構長くなりました。きっとそれは「日本」と「西洋」に引き裂かれている自分の心のありようと通じるところがあるからだと思います。

 【ゼミナール】
  「アメリカ映画を見て、アメリカ社会やアメリカ精神を考える」というテーマでやっています。映画は人間や社会についていろいろなことを教えてくれます。ただぼんやり見ていると見逃してしまうことも、みんなで話し合い、議論を深めていくとはっきり見えてきたりするものです。私自身もゼミ生たちの意見を聞いて、新たな発見をすることがままあります。

 【近況】
  このところ「ホロコーストの記憶の継承」ということをテーマに、ホロコーストを直接体験していない、新しい世代のアメリカユダヤ系作家の作品群を研究者仲間と継続的に読んでいます。その成果を出版する機会にも恵まれました。地味なテーマではありますが、「戦争記憶の継承」の問題は私たちにとっても大事な問題であり、ユダヤ系アメリカ人たちの考え方を知ることは意味のあることだと思っています。 

大学院

米文学特講Ⅱ
アメリカ文学の短編作品を読みながら、アメリカ社会について考えます。アメリカを知るためできるだけ多くの作家の作品に触れる予定です。多様な人種を抱え、世界でも最も複雑な国、アメリカに生きる人々の喜び、悲しみ、さまざまな思いに触れ、英語読解力だけではなく、人間への理解力が増すことにつながればと思っています。中心となる議論は、多民族性、家族、アメリカ的価値の変容などです。
米文学特講Ⅱ演習
アメリカ文学を論じた代表的な評論を何点か読みながら、アメリカ文学研究の基礎つくりを目指します。
米文学特殊研究Ⅲ
Paul Auster の作品を読みます。
初期の New York 三部作から最近の作品にいたるまでの作品群の中から、いくつかピックアップして、彼の文学の出発点を理解し、そこから変わらないもの、および変容していったものについて考察していきます。アイデンティティ、孤独、無、幻想、都市、謎ときのスタイル、などいくつものキーワードが存在しますので、作品を読むことでさまざまな局面に出会い、楽しみつつ思考世界に踏み入ることができたらと思います。
米文学特殊研究Ⅲ演習
アメリカのユダヤ系作家の作品および作品論を読みながら、ユダヤ系ならではの特色を掴むとともに、そこに見られる普遍性を現代の知の世界に位置づけることを試みます。
センディ

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