卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

​文学部は,幅広い教養と人間の営為に関する高度で体系的な知識を有し,専門分野における研究を通じて自由で柔軟な発想と思考力を身に付け,文化の継承と創造に寄与することができる人材を育成します。この方針に基づいて各学科において以下の知識や能力を修得した者に対して,日本文学文化学科,英語英米文学科,哲学科,歴史学科,環境地理学科では学士(文学)の学位,ジャーナリズム学科では学士(ジャーナリズム学)の学位を授与します。

日本語学科

(1)文化・歴史・社会、自然などについて幅広い教養を身に付け、社会生活上の諸課題に取り組むための多様な視点を有している。(知識・理解、関心・意欲・態度)
(2)日本語の文法・語彙・音声・表記等のそれぞれの分野について、体系的な知識を獲得するとともに、古代・中古から現代に至るまでの日本語の歴史的推移を理解できる。(知識・理解)
(3)卓越した知見を活かし、国語教育・日本語教育などの教育分野のみならず、ことばを必要とするさまざまな領域に還元しようとする態度を持っている。(関心・意欲・態度)
(4)互いの理解を深めることのできるコミュニケーション能力や客観的な視点から観察・分析する能力を身に付けている。(技能・表現)
(5)コミュニケーション能力を高めるために必要な方法を自ら選択し、知見、自身の意見や考えなどを、聞き手にわかりやすく説明できる。(思考・判断)

日本文学文化学科

(1)日本の文学と文化に関する基本的な情報を修得し、専門的な知識体系として理解し、説明することができる。(知識・理解)
(2)日本の文学と文化及びそれに関連する文献・史料による情報を正しく読み解き、自分自身の思考や判断として適切に伝達することができる。(汎用的技能)
(3)幅広い教養と専門知識を統合した価値を創出し、論理的に分析して課題解決に適用することができる。(知識体系に基づく思考と知の創出)
(4)広い視野から多文化共生社会を生きる能力を身に付け、主体的に行動することができる。(態度・志向性)

英語英米文学科

(1)英語圏の文学・文化や歴史に関する知識を修得し、文化・歴史・社会・自然などについて幅広く一般的教養を身に付け、それらについて説明することができる。(知識・理解)
(2)グローバル社会で役立つ英語運用能力や英語圏文化に関する情報の収集・処理能力を身につけ、他者に対し、自分自身の思考や判断を的確に表現することができる。(汎用的技能)
(3)国際的な視野から知識を統合し、活用することによって様々な課題を論理的に分析し、問題解決に導くために応用することができる。(知識体系に基づく思考と知の創出)
(4)英語圏文化における多様な価値観を理解し、倫理的な判断を踏まえた上で、国際的な視点から独自の考えを構築することができる。(態度・志向性)

哲学科

(1)文化・歴史・社会、自然などについて幅広い教養を身に付け、哲学・思想のさまざまな領域で蓄積されてきた知識と理論を修得し、それらを説明することができる。(知識・理解)
(2)多様な文献を正確に読解する能力に基づいて、自分の解釈を適切に表現し、他者に伝えることができる。(汎用的技能)
(3)哲学の専門的知識と幅広い一般的知識を統合し、ものごとを多様な視点から分析的にとらえ、筋道立てて思考することを通じて、課題の新たな捉え方や解決策を提示し、社会の諸問題の解決に寄与することができる。(知識体系に基づく思考と知の創出)
(4)自分の考えをむやみに絶対視することなく、他者や異文化を理解する柔軟な視点をもって、社会に参画することができる。(態度・志向性)

歴史学科

(1)文化・社会・自然などについての教養を幅広く身に付けた上で、日本および世界各地域の過去の歴史について深く掘り下げて理解し、説明することができる。(知識・理解)
(2)歴史上の様々な課題を解明するために必要な、言語または非言語の情報・データを収集・分析し、適切に表現することができる。(汎用的技能)
(3)歴史上の様々な事象について自ら問題を設定し、知識・技能を統合・応用して論理的に分析を深め、独自の成果を創出することができる。(知識体系に基づく思考と知の創出)
(4)多様な価値観の受け入れや相互批判を通じて、社会の諸課題に対して、倫理観をもって主体的に取り組むことができる。(態度・志向性)

環境地理学科

(1)地理学における基本的な知識・理論を理解するとともに、文化・歴史・社会、自然などについて幅広い教養を身に付け、それらを説明することができる。(知識・理解)
(2)情報技術等を利用して地域や環境に関するデータを収集、処理するとともに、分析の結果を適切な表現で他者に伝えることができる。(汎用的技能)
(3)地理学における理論を基盤とした思考方法と世界の諸地域についての知識を活用し、地域や環境に関する社会の諸課題に取り組むことができる。(知識体系に基づく思考と知の創出)
(4)地域や環境についての調査活動を通じて、社会の諸課題の解決に取り組んでいける能力を更新し続けることができる。(態度・志向性)

人文・ジャーナリズム学科

(1)文化・歴史・社会、自然などについて幅広い教養を身につけ、社会生活上の諸課題に取り組むための多様な視点を有している。(知識・理解、関心・意欲・態度)
(2)社会事象に強い好奇心を抱き、氾濫する情報のなかから真実を見抜く態度を有している。(関心・意欲・態度)
(3)課題を発見・調査し、自らの考えや判断を明確に表現し、他者に正しく伝えることができる。(技能・表現)
(4)現代社会における諸問題や実践的な課題に対し、主体的に取り組み、解決に向けて問題点を理解し、分析することができる。(思考・判断)

ジャーナリズム学科

(1)ジャーナリズム学(ジャーナリズム・情報文化アーカイブ・メディアプロデュース・スポーツインテリジェンス)の基本的な知識・理論を理解するとともに、文化・歴史・社会、自然などについて幅広い教養を身に付け、説明することができる。(知識・理解) 
(2)社会事象に関する情報・データを収集・処理し、それを活用して自らの考えや判断を明確に他者に伝えることができる。(汎用的技能) 
(3)ジャーナリズム学の専門的知識と幅広い一般的知識を統合させ、氾濫する情報を複眼的、批判的、論理的に分析し、現代社会における諸問題や実践的な課題を解決することができる。(知識体系に基づく思考と知の創出) 
(4)広い視野から他者の多様な考え方や立場を理解し、良心や社会の規範をふまえて主体的に行動することができる。(態度・志向性)