マナーについて知ろう

 就職活動の準備が整ったら、いよいよ実際に企業の方と直接接触することになります。その時にとても大事になってくるのがマナー。就職活動では基本的なマナーができていないと、どんなに素晴らしいことを面接で話したとしても良い評価は得られません。「相手に失礼な印象を与えない!」ということを基本に自分の行動や言動をチェックしてみましょう。
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E メールの書き方

 企業との各種連絡をメールで行うケースが一般的です。友人とのSNSでのやりとりと同じ感覚で使ってしまい大失敗! ということもありますので注意しましょう。

1. Eメールの基本的マナーについて

 ある企業で本当にあった話です。説明会の予約が取れたという企業からの連絡メールに「Re:わかりました」とだけ件名に入れてそのまま返信してきたケースや、メールの返信時に本文に何も書かずに添付ファイルだけを送るケースは、ビジネスマナー上、絶対に許されることではありません。メールをはじめとした文章でのやりとりは顔が見えない分、文面にその人の礼儀正しさや丁寧さがストレートに表れます。メールの文面には細心の注意を払いましょう。

2. Eメールの書き方のルール

受取人(宛先)
メールアドレスは一文字でも間違えたら届かないので、正確に入力しましょう。

件 名
「資料請求のお願い」なのか、「OB訪問のお願い」なのか、ひと目で内容がわかるように記入しましょう。

本 文
手紙と異なり、メールでは「拝啓」や時候の挨拶は必要ありません。まず、書き出しで、誰宛のメールなのかをわかるようにしておきましょう。続いて、自分の氏名と大学、学部・学科名を名乗り、用件を簡潔にまとめて伝えること。一行は40文字をめどに改行しましょう。

署 名
自分の名前、大学・学部・学科、メールアドレス(電話番号)をあらかじめ登録しておきましょう。
※近年は住所や自宅の固定電話番号までは記載しないケースが一般的です。

例)OB・OG 訪問のお願い

OB・OG 訪問のお願い

例)OB・OG 訪問のお礼

OB・OG 訪問のお礼

手紙や封筒の書き方

封書の書き方について

 応募書類を企業に送付する際の基本的なマナーです。会社名の表記や呼び方については、通常、社会人と会話する時には、相手の会社のことを敬う表現である「御社」を使います。以下の例のように書き言葉では「貴社」を使うのが一般的です。他にも銀行は「御行・貴行」、省庁は「御省・貴省」などという表現がありますので、対象によって使い分けるようにしましょう。

封書の書き方について

送り状について

 以下の例を参考に応募書類に「送り状」を同封するようにしましょう。丁寧な印象を与えることができると共に、発行日の関係で後日送らなければならない書類についての連絡も記載できるので便利です。

送り状について

身だしなみ

 初対面の人事担当者に与える第一印象はとても大切です。面接時間は短いため、一度与えたあなたの印象をその中で変えるのは難しいものです。ひと目で相手に良い印象を持ってもらえるようにするため、常に身だしなみには気を付けましょう。

身だしなみ

男性チェックポイント
髪はなるべく黒くして、長髪、茶髪は避ける
髭の剃り残しがないようにする
短く切っておく
シャツ 白のレギュラーカラーが無難
第一ボタンをきちんととめる
襟や袖口の汚れに注意
ワイシャツのインナーは必ず白い無地のものを選ぶこと。色付きやプリントが入ったものは不可
ネクタイ あまり派手な柄は避ける
スーツ 三つボタンの場合は第二ボタンまでとめる
二つボタンの場合は上の一つだけとめる
バッグ A4 サイズの書類が入る黒い手提げカバンを使用する
通学時に使っているカジュアルなバッグやリュックは不可
靴下 白いものや、くるぶしまでの短いものはNG
紺か黒のものを選ぶ
黒が基本。きちんと磨いておく
女性チェックポイント
髪はなるべく黒くする
長い場合はすっきりまとめる
前髪はおじぎをした際に垂れないよう、ピンでとめるなどする
メイクは相手に対してのエチケットの側面もある
ノーメイクは不健康に見られがちなためナチュラルメイクがよい
短く切っておく
スカート スカートは立った時に膝頭が隠れるくらいの長さが良い
ストッキング 素足に似たベージュが原則
ヒールが3~5センチのパンプス
黒が基本。きちんと磨いておく
その他の注意事項
 です。男性、女性ともに、普段の就職活動スタイルから“上着とネクタイを外した服装”を基本としてください。
企業から「私服」を指定された場合は?

企業の担当者から私服で来るように言われた場合は、次のことに注意してください。

  • 襟の付いたシャツ、ブラウスで、色や柄が派手なものは避ける。(Tシャツは不可)
  • ズボンはGパンや半ズボンは避けたほうが良い。
  • サンダル、色や形が奇抜な靴は不可。

言葉遣い

 就職活動中に出会う企業の方々は全員皆さんより「目上の方」になります。敬語や丁寧語を完璧に使いこなすのは難しいことですが、学生言葉まる出しでは、就活生としての常識を疑われます。敬語は一朝一夕で身に付くものではありませんので、普段から年代の違う目上の方と話す際には、正しい敬語を使うように意識しましょう。

就職活動用にあらたまった言葉遣い

そちらの会社に行きたいんですが
 … 御社にうかがいたいのですが
担当者いますか
 … ご担当の方はいらっしゃいますか
会って話がしたいんですが
 … お会いして、お話しさせていただきたいのですが
また電話をかけます
 … 改めてお電話させていただきます
資料もらっていいですか
 … 資料をいただいてもよろしいでしょうか
それはもういいです
 … ありがとうございます。そちらはもう結構です

敬語表現
普通語 尊敬語 謙譲語
言う・話す おっしゃる・言われる 申し上げる
する なさる いたします・させていただく
見る ご覧になる 拝見する
行く いらっしゃる うかがいます・まいります
来る いらっしゃる うかがう・まいる
聞く お聞きになる・聞かれる 承る・拝聴する
もらう お受けになる いただく
訪ねる お訪ねになる うかがう
知る ご存じ 存ずる
会う お会いになる お目にかかる
帰る お帰りになる 帰ります
外出する お出かけになる 外出いたします
始める お始めになる 始めます
待つ お待ちになる 待たせていただきます
読む お読みになる 読ませていただきます
電話をかける時の言葉遣い例
社員
はい、○○商事です。
学生
私、専修大学○○学部○○学科の専修太郎と申します。本日は、OB訪問のお願いの件でお電話させていただきました。
社員
OB訪問ですか?
学生
はい、もし可能でしたら、御社の○○部に在籍していらっしゃる○○様に、ぜひお仕事についてお話を伺いたくお電話致しました。
社員
わかりました。では、○○につなぎます。
OB
はい、○○です。
学生
お忙しいところを恐れ入ります。私、専修大学○○学部○○学科の専修太郎と申します。
OB
はい、こんにちは。
学生
こんにちは。今、就職活動で企業研究を進めておりまして、その中でも先輩のいらっしゃる○○商事様にとても興味があります。もし、お時間がいただけるようでしたら、○○先輩にお会いして、お仕事についてのお話を伺えればと思いましてご連絡しましたが、お時間をいただけませんでしょうか。
OB
そうですか。お昼休みの時間でしたら可能ですが、それでも良いですか?
学生
はい。ぜひ、お願い致します。
OB
それでは、○月○日の12:00から、当社の地下にある▲▲という喫茶店でお話しするということでどうですか?
学生
ありがとうございます。○月○日の12:00から▲▲ですね。
OB
そうですね。
学生
では、喫茶店の入り口で、専修大学の封筒を持ってお待ちしております。念のため先輩の携帯番号をうかがってもよろしいでしょうか?
OB
いいですよ。○○○○○○○○です。
学生
○○○○○○○○ですね? 私の携帯番号もお伝えします。○○○○○○○○です。
OB
承知しました。それでは、当日楽しみにしています。
学生
はい、お忙しいところ本当にありがとうございます。当日はよろしくお願い致します。失礼致します。
※相手が電話を切ったことを確認してから自分の電話を切ること!