専修大学におけるオンライン授業について

専修大学では、5月 11 日から当面、全科目をオンライン授業で行うと連絡させていただきましたが、それが一体何なのか不安にかられていると思います。そこで、簡単にそのイメージをお示しします。

1.専修大学が考えるオンライン授業


オンライン授業には様々なものがありますが、本学では、次の二つの方法で授業を行います。
オンデマンド型は、授業前に講義資料をネットから入手して勉強した後、課題を受け取り、授業中か一定時間後までに文章で回答するものです。質疑応答も授業中にチャット(文章を使った対話)により行います。一方、同時双方向型は、通常に近い授業をビデオ会議により行うもので、授業中に皆さんが教員との質疑応答を映像や音声等により行います。学生同士で小グループに分かれて討論をすることもあります。いずれも、授業時に、皆さんと教員は教室外にいることになります。
一見、同時双方向型の方がいいように思えますが、これには、皆さんがスマートフォンで授業を受けるとデータ通信量が月の契約限度を超えたり、さらには大学や日本全体のインターネット関連設備に多大な負担をかける危険性があります。そこで本学では、講義中心の科目については、スマートフォンでも問題が少ないオンデマンド型で授業を行います。実際、皆さんは、パソコンがないとか、あっても兄弟に使われているとか、あるいはインターネットにつながっていないなど、さまざまな状況にあると思いますので、スマートフォンを持っていれば、原則、授業を受けられるようにします。パソコンの演習科目のように一部の科目についてはパソコンが必要ですが、これも感染が落ちついたら学内で受けられるようにします。

2.オンライン授業の方法について


次にどのようにスマートフォンやパソコンを使うかですが、世の中にはすでにオンライン授業のためのさまざまなサービスがあります。そこで、皆さんの覚える負担が増えないよう Google のサービスを中心に、使うサービスを絞りマニュアルも整備しています。
具体的にどのようなサービスを使うかですが、Google Classroom と Google Meet を主に使います。

2.1 Google Classroom


Google Classroom(略して Classroom)では、あらかじめ保存されている資料を、必要に応じて皆さんがダウンロードできるようになっています。また、皆さんに質問をする「質問」機能や、教員から出された課題を見て、それに答える「課題」機能や「テスト付き課題」機能が備わっています。
この Classroom を使って、オンデマンド型の授業では、一回の授業の中で以下の図のように講義資料の学習と課題の提出、そして教員による課題の講評を繰り返します。また、質疑応答は、授業内、授業後などに随時行うことができます。下記の図は、典型的な使い方の例に過ぎません。
出席をとる教員がいるかもしれません。教員によって、さまざまな授業スタイルがあります。
また、双方向型の授業でも、Classroom を講義資料のダウンロードなどに使うことがあります。
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2.2 Google Meet


Google Meet(略して Meet)には、ビデオ会議を使って、お互いの顔を見ながら、対話を繰り返したり、教員の手元にある資料を皆さんに表示する機能をもっています。この Meet を使って、同時双方向型の授業では、学生と教員がリアルタイムで対話をすることができます。また、教師が、手元にある資料を画面に表示しながら説明することもありますし、Classroom を使って事前に配布された資料を各自が見ながら説明が進行することもあります。授業時間になると授業への参加依頼が届きますので、クリックすることで授業に参加できます。
ここでお互いの顔を見ながらと言いましたが、映像や音声を利用するとデータ通信量が著しく増えるため、通常は、教師に発言などを求められない限り、自分の映像の表示や音声をオフにしておいてください。
なお、オンデマンド型の授業であっても、最初だけ、皆さんとの顔合わせのため、Meet を使う場合があるかもしれません。
このように実際の授業では、教員は、これらのツールをうまく組み合わせて使いますし、さらには文字ベースではありますがリアルタイムでの学生と教師の対話が可能な respon や、同じく授業支援が可能な CoursePower などのツールも使うことがあります。あるいは、Classroom や Meetを使わない授業もあります。そのような授業については、授業開始までに教員による指示があります。

3.注意事項


3.1 ツールの利用に関する注意


上記に挙げたさまざまなツールを使うにあたっては、以下の点について、留意する必要があります。
  1. 登録した Google などのアカウントのユーザ ID とパスワードの貸し借りはしないでください。これらの情報が知らない間に広まり、大学に不正侵入される危険があります。その他守るべき事項については、以下の URL を見てください。
    https://www.senshu-u.ac.jp/isc/about/kitei.html
  2. 講義資料は早めにダウンロードし、授業開始時刻の直前、直後にダウンロードすることは避けてください。すべての学校が同時刻に一斉にオンライン授業をはじめることにより、大学や日本全体で通信ネットワークやサービスを提供しているコンピュータが混雑し、つながらない可能性があります。また、通信ネットワークやサービスの混雑やパソコン、スマートフォン等の不調でつながりにくい場合は、あわてず落ち着いて待つようにしてください。後で教員に連絡して状況を説明して、質問に対応してもらったり、遅れを取り戻す方法を教えてもらうことが可能です。

3.2 著作権、肖像権、プライバシー保護などに関する注意点


オンライン授業を受講するにあたっては、著作権、肖像権、プライバシーの保護などに留意する必要があります。特に下記の点を厳守してください。これらに反した場合、学則等に基づく処分の対象となる場合があります。
  1. オンライン授業で使用される教材・資料には、それを作成した者(教員・大学・学生)やその中で著作物が利用されている第三者の著作権があり、授業の過程で必要な範囲に限って利用が認められています。したがって、オンライン授業で提供・配信される文書、画像、音声、動画等について、SNS 等を通じて公開したり、第三者に送信・提供したりする行為は、著作権侵害となりますので絶対にしないでください。
  2. オンライン授業に限ったことではありませんが、解答やレポート等の作成において第三者の著作物を利用する際には、著作権を侵害しないように、引用のルール()を守るようにしてください。
  3. Google Meet などのビデオ会議型(同時双方向型)の授業への参加方法や授業で提供される文書、動画、音声等へのアクセス方法(URL 等)について、当該授業の履修者以外に知らせたり、SNS 等を通じて公開したりしないでください。
  4. 受講にあたっては、教員や他の履修者の肖像権やプライバシーの保護などに十分配慮し、勝手に録画・録音・保存等したり、それを公開したりしないでください。また、自分自身のプライバシーにも留意し、マイクとカメラの状態を確認するとともに、背景等の写り込みにも注意してください。
※「引用」のルール(著作権法第 32 条 1 項)
  1. 既に公表されている著作物であること
  2. 「公正な慣行」に合致すること
    (例えば、引用を行う「必然性」があることや、言語の著作物についてはカギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること。)
  3. 報道、批評、研究などの引用の目的上「正当な範囲内」であること
    (例えば、引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であることや、引用される部分が必要最小限度の範囲内であること)
  4. 「出所の明示」が必要(複製以外はその慣行があるとき)

    文化庁『著作権テキスト(2019 年度)』