キャンパス・ハラスメントコラム 2020年度

■反ハラスメント力(ニュース専修2020年7月号掲載)

 まず、定義がないと新たな事は伝わりにくい。セクシャルハラスメント(現在の表記はセクシュアル)はその典型だった。今では当たり前のハラスメント行為でさえ、多少のやりすぎと1987年当時は思われていたのである。87年は小生の入職年であるが、セクハラ概念が広まった年でもある(新語・流行語大賞金賞を89年にとる)。
 配偶者(社会学者)から聞いたのが最初であるが、当時はこれほど広まるとは思っていなかった。大学において誰もが必要な学修・教育・労働及び研究の環境を悪化させる行為はあってはならないのである。事案への対処以前にまずその発生自体を減らさなければならない。 そして現在ではアカデミック・ハラスメントやパワー・ハラスメントにまで拡張されているが、モラル・ハラスメントまでキャンパス・ハラスメントには当然含まれる。この間の多くの被害者(大半は誰も知らない…)の思いは想像しがたいが確実に存在する。この防止のために我々は何をすべきであろうか?
 毎年新入生には話す場があるが、今年度はまだなされていない。後期に向けて何ができそうか検討されていると思われるが、やれることを追求しなければならないだろう。そしてそれ以外では対策室会議のルーチン作業以上に、原点に回帰して考える必要があるかもしれない。実は現在でも暗黙のうちに何か指示したりする中で何らかのハラスメント案件を生じさせているかもしれない。入学する学生に対する教育だけではなく、日常の判断基準の修正にもかかわるので、年に一度は反省する場を設ける必要もあるかもしれない。そのように「反ハラスメント力」が内在すようになって初めて教育が半分不要となるのであろう。他人と共に学ぶのに不可欠な力であるのだから。
 (キャンパス・ハラスメント対策室員・江原 淳)



■一人で悩まないで(ニュース専修2020年5月号掲載)

キャンパス・ハラスメント(セクハラ・アカハラ・パワハラ)とは、優越的地位や職務上の地位を背景に、相手側の人格を傷つけるような言動により、不快感もしくは不利益を与え、または差別的に取扱い、もしくは不利益な取扱いをすることによって、相手側の尊厳や人権を損ない、教育、研究、学修および就労の環境を悪化させる行為をいいます。
本学では、ハラスメントの起こらないキャンパスを目指して「専修大学キャンパス・ハラス メント防止規程」が制定され、そのもとで「キャンパス・ハラスメント対策室」が設置され、その防止と被害者の救済に取り組んでいます。
皆さんが不幸にしてハラスメントを受けた場合の対処法としては、次の点が重要です。 第一に、皆さんがキャンパス・ハラスメントだなと感じる不快な言動を受け、深く心が傷つけ られたことを、できるだけその場で相手方に明確に伝えましょう。第二に、伝えたかどうかは別として、相手方の不快な言動の内容や起こった日時・場所などをできるだけ詳しく記録して おきましょう。第三に、より大切なことは、一人で悩まないことです。
ハラスメントと思われる不快な言動によって心に大きな傷を負った場合には、キャンパス・ ハラスメント対策室へご相談ください。対策室は、独立した権限をもった中立的な機関です。 皆さんが相談されたことなどの秘密は厳重に守られますので、安心してご相談ください。
(キャンパス・ハラスメント対策室長、法学部教授・内藤光博)