キャンパスハラスメントコラム 2013年度

無関心にさようなら(ニュース専修2014年3月号掲載)

英語のことわざの一つににこんな言葉があります。「馬を水際まで連れていくことはできても、水を飲ませることはできない(You can lead a horse to water but you can't make him drink.)」これは、飼い主が馬が水を飲みたいだろうと判断して馬を水際に連れて行っても、馬は水を飲むとは限らない。馬自身ののどが渇いていなければ水を飲んだりしないということです。
キャンパス・ハラスメント対策室は、パンフレットを配布したり、研修会を実施したりとキャンパス・ハラスメントが起きないようさまざまな啓発活動を行っています。しかしながら、みなさん自身がキャンパス・ハラスメントに無意識・無関心では、知らず知らずのうちに加害者になって被害者を攻撃した
り、あるいは被害者になって深く傷つき、学校生活に甚大な被害をもたらす可能性がないとも限りません。
ことわざの馬に例えて言えば「のどが渇いて」から、あわてて水飲み場を探して水をむさぼるより、どこに行ったら水が飲めるのか、日ごろから少しだけ注意すればよいのです。
みなさんは水を飲みたいでしょうか? 今は飲みたくないかもしれません。
万一、キャンパス・ハラスメントで悩んだときや誰かに相談したくなったときのために、まずはキャンパス・ハラスメント対策室の存在を記憶の一片にとどめておいてほしいと思います。
私たち対策室員ができることは限られています。一人ひとりがキャンパス・ハラスメントの知識を持っておくこと、被害者・加害者にならないためにはどうしたらいいか理解しておくこと、また、万一被害者になってしまったときはどうすればいいのか、を知っておくことでみなさんの身を守ることになるのです。

(キャンパス・ハラスメント対策室員 品川 優子)

大学院とキャンパス・ハラスメント(ニュース専修2014年1月号掲載)

専修大学は、キャンパス・ハラスメント対策室を設置し、専修大学における学生及び教職員によるキャンパス・ハラスメント対策、すなわち、その防止のための啓蒙活動、並びに、相談及び措置を行っている。キャンパス・ハラスメントの発生予防のためにも、学生及び教職員は、相互に、次の点に配慮することが求められる。
(1)各人の性格や個性の違いを理解するとともに、お互いの人格を尊重し合うこと(2)すべての構成員は、お互いが大切なパートナーであるという意識を持つこと(3)修学上、あるいは職務上の上位者は、自らの言動のもつ影響力を自覚し、常に相手への配慮を保つこと(4)指導する立場にある者は、キャンパス・ハラスメントが研究する権利、教育を受ける権利及び良好な環境で就労する権利などを侵す人権侵害行為であることを認識し、研究、教育の本来のあり方を踏み外すことのないよう、日ごろから十分に注意すること(5)自らの言動が誤解を招かないように、日ごろから周囲と十分なコミュニケーションを取るように心がけ、相互の信頼関係を保つべきとなろう。
これらの配慮は、専修大学に関係する勉学以外のサークルなども含めた全ての局面に当てはまるものであるが、とりわけ、少人数教育が行われる学部の演習科目、大学院及び専門職大学院などにおいては、学生及び教職員の距離が近いこともあり、キャンパス・ハラスメントが発生する危険性が高く、その問題も深刻となりやすいと考えられることから、学生及び教職員は、相互に、これらの点により配慮すべきである。

(キャンパス・ハラスメント対策室員 滝沢 誠)

親しき仲に礼あり(ニュース専修2013年11月号掲載)

キャンパス・ハラスメント対策室が発足し、2年6カ月が経過します。その間、さまざまな相談が寄せられました。その相談の多くに共通する事情として、ハラスメント行為は、親密な人間関係の中で発生していることが挙げられます。
大学の中で、教育、研究、学習、労働の諸活動を行うと、必ず、他人とのかかわりが生じます。そのかかわり方は、ゼミナールでの教員と学生の関係であったり、クラスの仲間であったり、クラブやサークル活動での先輩・後輩であったり、職場の上司・部下であったりとさまざまです。これらの人間関係はいずれも、当初は険悪なものではなく、むしろ良好な場合が多いと思われます。ところが、時の経過とともに、良好な関係が険悪なものになり、さらにはハラスメント行為に発展することがあるのです。その原因は、物理的にも、精神的にも、他人との適切な距離のもち方が分からないことにあるように思われます。
故事に「親しき仲に礼あり」というものがあります。その意味は、「たとえ親しい仲であっても、礼儀は守らなければならない。親しいからといって礼儀を忘れれば不和のもとになる」(小学館『故事俗信ことわざ大辞典』第1版532頁)ということです。この言葉の起源は、はっきりしないようですが、16世紀頃の書物にはすでに見られる言葉です。
われわれ一人ひとりが、「親しき仲に礼あり」を実践し、礼儀を守った適切な距離感の人間関係を構築できれば、キャンパス・ハラスメントも防止できるのではないでしょうか。

(キャンパス・ハラスメント対策室員 福田 竜也)

トラブルを乗り越える知恵(ニュース専修2013年9月号掲載)

私たち人間は、それぞれ異なるバックグラウンドを抱えて社会生活を営んでいます。大学は、まさにそのような多様な人々が集まって知的活動を行いながら、「社会」を担っていくための準備をする場です。日々、多様な人々と接することで私たちは成長していきます。「なるほど、そんな考え方もあるのか」と気付かされることがしばしばあります。それが、多様な人が集う大学の魅力といってもいいでしょう。
しかし、他方、多様なバックグラウンドを持った人が集まれば、当然そこに摩擦や衝突、意見の対立や齟齬、一言でいえば人間関係のトラブルが発生する可能性が増すことは避けられません。トラブルが全く起こらないとしたら、かえって不自然ともいえます。そうしたトラブルが個々人の努力によって克服できる程度を越えてしまうこともあります。そういう時のために、本学では学生相談室やキャンパス・ハラスメント対策室が設けられています。そうした機関は、「無いに越したことはない」ものと思われていた時期もありますが、現在ではそうではなく、多様な人たちの集合体においては必須のものとして認識されています。そのような組織を設けること自体が、トラブルを乗り越えようとする人間の知恵にほかなりません。
不幸にしてそうしたトラブルに直面してしまった場合には、それが深刻化したり複雑化したりしないうちに手を打たねばなりません。そのために、キャンパス・ハラスメント対策室を活用してもらいたいと思います。

(キャンパス・ハラスメント対策室 前川 亨)

わかるかな???(ニュース専修2013年7月号掲載)

最近「ハラスメント」という言葉をよく耳にしますが、どんな種類が、いくつあるか?皆さんは、知っていますか? 一番有名なのは「セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ。日本では、略してセクハラと言われることもある)」。次に「パワーハラスメント(教育および職場において、地位や人間関係で弱い立場の学生及び労働者に対し、精神的または身体的な苦痛を与えることにより、結果として教育を受ける権利および働く権利を侵害し、教育環境および職場環境を悪化させる行為)」。
代表的なハラスメントを二つ簡単に説明してみましたが、このほかにもモラルハラスメント、アルコールハラスメント、スモークハラスメント、アカデミックハラスメント、ドクターハラスメント、レリジャスハラスメント、差別、いじめ、暴力、ネットなどなど、山ほどのハラスメントがあります!!
いくつ知っていましたか?
「ハラスメント」は、教員(上司)から学生(部下)に行われる行為と思っている場合が多いのですが、学生から学生、教職員から教職員など同等の立場でも起こり得ます。
学生から学生に関しては、特にサークル(部・県人会)、ゼミなどの活動中に起こります。
大学は、さまざまな環境(地域)からたくさんの人(教職員・学生)が集まって来ています。
自分はふざけているつもりでも、周りの人は不愉快に感じているかもしれません。
自分や友達を守るために、ハラスメントをテーマに話し合ってみてください。
そして、わからない事や判断に迷ったら!! キャンパス・ハラスメント対策室に相談してください。
 
(キャンパス・ハラスメント対策室員 北村 まゆみ)

良き学びの場にしよう(ニュース専修2013年5月号掲載)

キャンパス・ハラスメントという言葉は新入生の皆さんはあまり聞き慣れない言葉だと思います。セクシュアルハラスメント(略してセクハラ)はしばしば聞かれているのではないかと思います。
このセクハラを含むさまざまなハラスメントで大学内(校舎の中だけではありません)で発生するハラスメントをキャンパス・ハラスメントといいます。どのようなことが「キャンパス・ハラスメント」に該当するかは、配布されたパンフレット「ハラスメントのないキャンパスへ」に簡単な説明がありますが、詳細は大学のホームページにあります。しかしこれらは全て「基本的人権の尊重」の点からはあってはならないことです。このあってはならないことを防止し、良き学びの場、良き就労の場、良き研究の場とするために整えられているのが「キャンパス・ハラスメント対策室」です。
ここはハラスメントをした人を罰することが主目的ではありません。良き大学にすることが主目的です。ハラスメントを防ぐことは簡単です。構成員がお互いに尊敬し合い、信頼し合って、お互いの足りないところを補い合い、支え合うという心があれば、「ハラスメント」は起きるはずがありません。万が一、ハラスメントに遭ったときには、4号館の1階にある我々の対策室を訪ねてください。また訪ねることに躊躇があるときはメールでもよいですし、ファクスでもよいです。連絡方法はパンフレットに記載されています。
また秋にはハラスメント防止ウイークがあります。これは学内でのハラスメントを防止するというだけでなく、専修大学を卒業された方が職場や社会へ出てハラスメントをしない人間として生活することをも願って催されるものです。ぜひともこの時を逃さないで学習してください。

(キャンパス・ハラスメント対策室長 黒田 彰三)
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