キャンパスハラスメントコラム 2012年度

自分の心と相手の心(ニュース専修2013年3月号掲載)

私は、毎年、正月休暇を利用して、現在満5歳となる息子と一緒に長野県・志賀高原にスキーに出かけている。昨年、長野から東京に戻る新幹線の車内は、行楽地からの帰路についた乗客が多いせいか、時折人の話す声がする程度で比較的静かであった。当時の息子は、初めて経験したスキーの余韻が抜け切れていないのか、大人であれば、少し声を抑え気味で話すところを、時折地声で話すこともあった。しかし、私は、子供とはそういうものと、高をくくっていた。ところが、我々から少し離れた席に座っていた男性から「少し静かにしてください」とたしなめられた。
私は、即座に「あっ、ごめんなさい」と応じたが、その直後から、なにやら、妙に腹立たしい気持ちとなった。「息子は、のべつ幕なしにしゃべっていたわけではない。ずいぶん神経質で、寛容性のない人だな」という気持ちであった。
今年の正月スキーもまったく昨年と同じ行程となった。実は、今度は立場が逆となった。はす向かいの席に座っていた家族(特に子供たち)の話し声が大きく、なぜ、あの親は子供たちに注意をしないのだろうと、まじまじと彼らの席のほうに目をやった。昨年は注意を受けた息子も、「うるさいね、あの子たち」という始末であった。しかし、私は、そんな息子の顔を見て、「去年の君があの子たちだよ」と、昨年のことを思い出して、苦笑いした。
自分では大きな問題はないだろうと思って相手に対して発した言動が、相手側からみると、まったく正反対に受け取られていることがあるという現実を、この件であらためて教えられた。

(キャンパス・ハラスメント対策室員 佐々木 重人)

相手を思いやる気持ちが大切(ニュース専修2013年1月号掲載)

本学ではキャンパス・ハラスメントを「相手方の人格の尊厳を傷つけるような言動によって相手方に不快感もしくは不利益を与え、または相手方を差別的に取り扱い、もしくは不利益な取り扱いをすることによって相手方の人権を侵害し、教育、労働及び研究の環境を悪化させる行為」と定義しています。
当たり前のことのような気がしますが、知らず知らずのうちに相手にこのような思いをさせていることが多々あるかもしれません。
コミュニケーションのつもりでおしゃべりしたり、相手のことを思い指導したつもりであったりしても「何でこんなこと言われたり、されたりするのだろう」と、不快に思わせたらそれがハラスメントになる場合もあります。
お互いが相手の対場に立ち、思いやることができれば、このようなことにはならないのではと思います。
それでも本当に理不尽なおもい、不当な扱いを受けたと感じた時は、生田4号館1階にあるキャンパス・ハラスメント対策室にご相談ください。一人で耐えることはありません。

(キャンパス・ハラスメント対策室員 大久保 敏江)

「キャンパス・ハラスメント対策室」のご利用を(ニュース専修2012年11月号掲載)

本学において2011年4月1日からキャンパス・ハラスメント対策室が設置されたことに伴い、セクシュアル・ハラスメント防止委員会が廃止された。キャンパス・ハラスメントとは、相手方の人格の尊厳を傷つけるような言動によって相手方に不快感もしくは不利益を与え、または相手方を差別的に取り扱い、もしくは不利益な取り扱いをすることによって相手方の人権を侵害し、教育、労働および研究の環境を悪化させる行為のことである。
キャンパス・ハラスメントは、大学などの場において生じるさまざまな嫌がらせの総称であり、そこにはセクシュアル・ハラスメント、アカデミック・ハラスメント、パワー・ハラスメントなどが含まれる。
セクシュアル・ハラスメントの例として、性的な要求を受け入れることを採用や昇進、進級などの条件としたり、性的表現や行動をすることによって他者に不快感を与えるなどが挙げられる。それに対して、教育的な指導を理由なく拒否し、放置したり、正当な理由なく、休日、休暇中の研究室への来室を強要する等は、アカデミック・ハラスメントの具体例になり、飲み会等で参加者に飲酒を強要したり、業務の指導の範疇を超えて、相手の人格を傷つけ、人権を侵害するような言動をとるなどはパワー・ハラスメントの具体例になる。
キャンパス・ハラスメントの被害にあった場合には、一人で悩んだり、自分を責めてはいけない。勇気を出してキャンパス・ハラスメント対策室に相談にいらしてください。
本学のキャンパス・ハラスメント対策室事務局は、生田キャンパス4号館1階411教室にある。

(キャンパス・ハラスメント対策室員 李 建平)

「キャンパス・ハラスメント対策室」を知っていますか?(ニュース専修2012年9月号掲載)

1年次生の皆さんであれば"4月のガイダンスで配られた冊子に書いてあった"と思い出してくれれば、対策室員として安心ですが、残念ながら"そんな冊子が配られたことも知らないし、対策室なんか知らない"と思われる学生さんも多いのではないでしょうか。
3年前の2009年11月に、現在のキャンパス・ハラスメント対策室の前身であるセクシュアル・ハラスメント防止委員会が、全学的な研修会を行いましたが、そこで回収したアンケートの結果を紹介したいと思います。まず「委員会自体を知っていましたか?」の質問には、65人中、37人が「知らなかった」、そして「冊子やホームページを読んだことがありますか?」の問いには、60人が「ない」、5人が「ある」との回答でした。そして「あなた自身が被害にあったことはありますか?」との問いに対しては、63人が「ない」、1人が「ある」との回答でした。3年前に実施した防止委員会のアンケートと、現在ある対策室との認知度は、どの程度変わっているでしょうか? 実際には「被害のないキャンパス」が理想です。しかし3年前のアンケートでも、被害を受けた人が1人いました。〝1人しかいなかった〟ではなく、もし、その人が1人で相談をする場所も無く、ずっと悩み続けていたとしたら、その人の人生そのものが変わってしまったかもしれません。もし、少しでも悩んでいる人がいたら、生田4号館の「キャンパス・ハラスメント対策室」に顔を出してみてください。きっと〝行って良かった〟と思える答えが返ってくるはずです。

(キャンパス・ハラスメント対策室員 鈴木 則行)

いまのところ、迷っています(ニュース専修2012年7月号掲載)

対策室委員を拝命して以来、受講態度の悪い学生(私語・欠席が多い)への指導はどこまでがハラスメントではなく許容範囲なのか、という問題をよく考える。あからさまに、ため息をつく、肩をすくめるなど、軽蔑的な態度をとるのは、モラルハラスメントの議論では「冷たい攻撃」とよばれる、「言葉や態度、身振りや文書などによって、働く人の人格や尊厳を傷つけたり、肉体的、精神的に傷を負わせ」る精神的な暴力と位置づけられるらしい。
とするならば、受講態度の悪い学生へ、私がこれまで取ってきた態度はハラスメントである、少なくとも、ハラスメントであるとして相談事例になる可能性がある態度であったと自己評価せざるをえない。しかしながら、ハラスメントではない効果的な指導方法とはいかなるものであるか、浅学非才な小生には思いつかないのである。
職場のモラル・ハラスメント対策室というサイトによれば、「悪意の存在と特定の個人への人格攻撃および服従の強要、執拗で継続的な攻撃」が判断基準であり、「嫌がらせなどの目的がなく、根拠や基準が明確なものであれば」モラルハラスメントではないとされている。しかし、受講態度の悪い特定の学生へ、継続的に注意し真面目に受講するよう強要すればモラルハラスメントではないのか、思案は五里霧を彷徨うばかりである。

(キャンパス・ハラスメント対策室員 本江 渉)

困った時には早めに相談を(ニュース専修2012年5月号掲載)

新入生の皆さんは、入学後、早くも1カ月以上が経ちました。期待と不安が入り混じる中、4月にキャンパスに足を踏み入れたことと思いますが、その後の大学生活はいかがでしょうか。
学業面では、履修登録を終えて、本格的に勉学に取り組む体制が整ったことでしょう。また、課外活動面でも、サークル活動や各種課外講座の受講など、充実した日々を送っていることでしょう。しかし、一方で、さまざまな不安や問題を抱えたままで、満足できる大学生活を送ることができない方もいらっしゃるかと思います。学生の皆さんの相談内容や種別に応じて、それを支援する各部署が学内にありますので、早めにご相談ください。万一、学内で各種のハラスメントを受けるようなことがあったときには、キャンパス・ハラスメント対策室にご相談ください。
これから夏に向けて、サークルなどの課外活動が活発になります。これに伴って増えるのが飲酒の機会です。もちろん、未成年の飲酒禁止は法律で規制されています。そして、毎年のように新聞などで取り上げられる飲酒の強要、いわゆるアルコール・ハラスメントも絶対に行ってはならない行為です。サークル内では、望まない飲酒はお互いに強要しないなどの注意喚起につとめ、楽しく飲酒できる場を創り出すことに努めてください。そして、万一、アルコール・ハラスメントを受けたり、その場に遭遇したときには、速やかにキャンパス・ハラスメント対策室にご相談ください。

(キャンパス・ハラスメント対策室員 中山 力)
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