■田中禎昭ゼミ


研究テーマ:日本古代の地域社会と王権・国家

研究の近況:日々、「正倉院文書」と出土文字史料と格闘しながら、新たな古代地域社会論の構築を目指しています。特に最近は、今日、残されているすべての戸籍・計帳関連史料についてデータベースを完成させ、歴史人口学の方法を導入し、謎に包まれた古代の戸の実像を究明する研究に取り組んでいます。また、律令国家による地域社会編成の実態を考えていくために、軍制・楽制の問題にトレンチを入れています。

  • 「屯倉の経営と氏族―橘花屯倉を中心に」(『歴史評論』895、2024年)
  • 「きょうだいからみる古代戸籍」(『日本歴史』896、2023年)
  • 【共著】『人物で学ぶ日本古代史』1・2(吉川弘文館、2022年)
  • 「兵馬と官牧―公私馬占有の日唐比較」(佐々木虔一・川尻秋生・黒済和彦偏『馬と古代社会』八木書店、2021年)
  • 【共著】『テーマで学ぶ日本古代史 社会・史料編』(吉川弘文館、2020年)
  • 『日本古代の年齢集団と地域社会』(吉川弘文館、2015年)



---学部ゼミナール------


2025年度学部ゼミナール



『続日本紀』を逐条で読み、八世紀前半期の政治と社会について考察を進めています。


学部生 研究テーマ
ゼミナール3
田尻 龍生 冠位制と衣服制について
岸 夕杏穂 日本古代の祥瑞災異思想―河図洛書を中心に
宮川 怜大 古代キサキの称号について―藤原宮子「大夫人」称号事件再考
山田 七瑞樹 奈良時代の女帝
米窪 涼太 美濃あしぎぬと調庸制
柳下 尚輝 御食国の贄の貢進
増田 明莉 日本と渤海との交流
ゼミナール2
吉田 知優 斎王について
榮 緑音 日本古代の古墳について
中村 さくら 長門国・周防国の銅生産と鋳銭
藤城 守一朗 日本古代の僧綱制について
山田 圭太郎 古代の交通制度
伊東 大吾 長屋王の変における鬼神・怨霊伝承の展開
キム ドンハ 古代の日本と渤海の交流について
折井 駿 五月五日節について
須田 みう 壬申の乱と王権
中嶋 俊輔 皇后宮職施薬院の財源についてて
須之内 奏 奈良時代の人口動態
上田 拓人 平安時代の食生活
ゼミナール1
斎藤 琉輝 日本古代の食事について
田中 空羽 古事記の編纂
木谷 祐弥 武士の台頭
松原 博政 古代上毛野国の実像
鹿野 楓華 奈良時代の藤原氏による権力掌握
岡田 誠 摂関期の天皇の役割
杉山 歩生 古代日本の民衆と自然
若尾 青空 奈良時代の民衆生活
吉新 一穂 古代民衆の生活様式について
石橋 來生 古代宮都造営論
大澤 賢人 律令制度史論
力石 和奏 八世紀の王権と藤原氏

2025年度大学院ゼミナール


修士課程 研究テーマ
土屋 周 陵戸と王権

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