古文書実習室 (2号館2階)
<現在、以下の内容は更新準備中>

 古文書実習室は、 主として大学院において史学コース所蔵の古文書を活用した授業に使用するために設けられた施設です。大学院の授業を優先しますが、学部の古文書実習や歴史情報処理などの授業は、この教室を利用することが多いはずです。
 古文書実習室には、以下のような施設が整っています。

ゼミナール室
 ゼミナール室は、大学院の演習を優先して使用するようにしていますが、学部における「古文書学実習T・U」やコンピューターによる史資料の 収集・整理・分析を行う実習を含む「歴史情報処理T・U」の授業でもこのゼミナール室を利用する場合があります。
 ここには、世界のあらゆるビデオ方式にも対応できるビデオ装置が備わっており、視聴覚教材を使用した演習が可能な機能を備えております。

歴史研究のための機材
 機材としては、コンピュータ・ スキャナ・マイクロリーダー及びリーダープリンター・赤外線解析装置が備え付けられています。コンピュータは、学内LANを通じてインターネットから日本・世界から種々の情報及び史資料を自由に入手で出来るようになっており、演習でのレジュメ作成や史資料の作成・整理・分析などの便に用いることも出来るようになっています。
 マイクロリーダー及びリーダープリンターは、学部生にはなじみが薄いと思われますが、このような機器を利用しなければならない研究もあります。歴史研究は、活字になっている史料ばかりを相手にしているわけではありません。

 赤外線解析装置は、肉眼で見えない・見えにくい対象を、この装置を使うことで「見える世界」に連れ戻すものです。新聞やテレビで報道される木簡や漆紙文書の文字はこの装置を使用して読みとります。機器の力を借りて、肉眼では不可能な過去のメッセージ(情報)を読む物理的な条件を、歴史学専攻はもっています。後は、史資料を読み解く学生・院生の力が備われば、万全といえるのですが・・・=(「見えても読めず」の世界ですね!)。

 「読めても(意味・内容が)分からず」は、3年から4年の学部生が演習でテクストと対峙した時にくぐり抜けねばならない関門です。

歴史学専攻所蔵の辞書・書籍・雑誌など
 学生・院生が演習に備えて利用することが多くなったこの室にはリファレンス機能を備えており、日本史・外国史を学ぶ上で必要な辞書・索引などが備えられています。また、貴重な資料、退職された教員が寄贈した書籍や学術雑誌も見ることができます。移動式書架には先輩たちの卒業論文も全て保管されており、今後論文を書く人の参考になるはずです。「おしゃべりの場」でないことを理解した上で、学部生・院生の積極的な活用を希望します。


Copyright(C) 2010 History Department, School of Letters, Senshu University, All Rights Reserved