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第14回(2020年度)専修大学
「高校教員対象研修プログラム」
日本史・世界史研究の醍醐味
(専修大学文学部歴史学科・大学院歴史学研究専任教員による)
開催日:2020年7月27日(月)・28日(火)






 世界史的視野に立ち、教育現場に最新情報をお届けすることを目指して準備しました。その最大の目的は、歴史事実の捉え方を先生方との交流・討論を通じて、さらに深化させることにあります。

 日本史科目(講義A/講義B)と世界史科目(講義C/講義D)への参加はこれまでどおり、申し込みの時点でA・B・C・Dから選んでいただくことが可能です。また図書館見学や文学部歴史学科教員14名との懇談会および展示会は、今回も昼休みに自由にご参加いただけます。

経費:講義プログラムA・B・C・Dすべて無料

定員:50名程度

お申し込みに関する問い合わせ: 専修大学文学部歴史学科への問い合わせEメールは、こちらからどうぞ!

受講申し込み方法: 申込期間は5月中旬から6月中旬です。専修大学文学部のページからお申し込みください。

なお、宿泊施設などはご案内しておりませんので、ご了承ください。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇プログラム ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

◆7月27日・28日の両日 専修大学図書館の散策をしていただけるように手続き中です。
――専修大学図書館

  専修大学図書館は生田キャンパスに本館と生田分館があり、神田キャンパスには神田分館、法科大学院分館、神田5号館ラーニング・コモンズがあります。蔵書数は全体で約187万冊、雑誌は約2万2千誌を所蔵しています。  本館は、当研修プログラムが実施される生田キャンパスの120年記念館(9号館3階)内にあり、床面積約17,400u、資料収容規模約180万冊、閲覧席は約830席で、人文・社会科学を中心に幅広い分野にわたる基本図書や専門書など図書約128万冊、雑誌約1万7千誌を所蔵しています。
 また、館内4階のアクティブラーニング・プラザには可動式机・椅子・ホワイトボード・PC・AV機器を配置し、多様な学修スタイルを支援する場を提供しています。この機会にぜひご見学ください。(数値は平成29年3月31日現在)


◆7月27日・28日の両日 教員との懇談会と展示
 歴史学科専任教員14名は、各自様々な時代・地域の歴史研究に取り組んでおります。教員の著作や教員の関わる各種プロジェクトの展示も予定していますので、こちらもご覧いただき、教員との懇談の輪を広げていただければ幸いです。


7月27日(月)「日本史」
10:00〜10:35 開講式
10:10〜10:35 挨拶 趣旨説明
10:40〜12:30
講師:中林 隆之
(文学部教授))

「一次史料からみた日本古代史研究」(講義A)

 近年、古代の生の情報を伝える一次史(資)料群を活用した研究が進展し、旧来の日本古代史像が刷新されつつある。本講義では、代表的な一次史料である正倉院文書や木簡などに関する史料学的検討をふまえた研究成果の一端を紹介し、古代(奈良時代)の権力中枢部の政治動向や、彼らが推進した仏教事業の実態などについて、教科書の叙述とは異なる知見を提示してみたい。
12:30〜14:00  昼休み (歴史学科専任教員との懇談会あるいは図書館見学)
14:00〜15:50 講師:廣川 和花
(文学部准教授)

「感染症流行の歴史と日本列島社会」(講義B)

 人類の歴史は、つねに感染症とともにありました。日本列島社会でも、古くは中国大陸や朝鮮半島との交易の中で天然痘が伝播したといわれています。近世後期になるといわゆる「鎖国」体制下にもかかわらず二度のコレラの来襲を受けますが、その背景にはグローバルな人の移動や都市化、植民地主義などの要因がありました。この講義では、日本社会における感染症流行の歴史を、近代に重点を置いてお話しします。
15:50
解散
7月28日(火)「世界史」
10:00〜10:10 開講式
10:10〜10:35 挨拶 趣旨説明
10:40〜12:30
講師:高久 健二
(文学部教授)

「朝鮮半島における農耕社会の成立―弥生文化のルーツを探る―」(講義C)

 日本列島の弥生時代は稲作農耕文化が定着し、社会構造が大きく変化していく時代です。弥生時代に現れた新たな文化要素の多くは、朝鮮半島との交流を通じてもたらされたものです。本講義では、最新の考古学的成果にもとづいて、朝鮮半島における農耕社会の成立過程を明らかにし、弥生文化のルーツについて探ってみたいと思います。
12:30〜14:00  昼休み (歴史学科専任教員との懇談会あるいは図書館見学)
14:00〜15:50 講師:松本 礼子
(文学部講師)

「近世末期におけるフランス絶対王政の統治―周縁からみた場合―」(講義D)

 「絶対王政」については、近年の実証研究によって、王権神授説に立脚した強大な王権といったイメージは修正され、ギルドや都市といった社団を介してのみ統治が可能だった点が指摘されるようになりました。それでは、そうした社団的編成が揺らぐ18世紀において、王権はいかに全体を統御しようとしたのでしょうか。この講義では、社会的に周縁に置かれた人々の視点から可能な限り日常的なレベルで考察してみたいと思います。
15:50
解散



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