専修大学文学部英語英米文学科

Department of English

平田ゼミナール



平田ゼミwebサイト

先生からの案内

【どんなゼミですか】
  英語の話し言葉を言語学的に分析するゼミです。
話し言葉には,書き言葉に表れないような不思議な/面白い/新しい表現がたくさん現れます。
話し言葉に特有な表現をたくさん学び,その面白さや不思議さを研究します。

【1つ例を示して下さい】
  例えば,Are you kidding me? という表現は「からかっているのか。」 という意味です。
もともとkidは「子供」(さらには子ヤギという意味だった)という意味です。品詞は名詞ですね。
でもAre you kidding meでは,kidが動詞として(現在分詞として)用いられています。
このように品詞が瞬間的に変わっても,「be -ing」という形の枠の中に現れているのですぐにkidが動詞として使われていることがわかります。
ではどうしてkidが「からかっている」という意味になるのか?それはゼミでお話ししますね。
  似た表現でAre you peacocking me?という言い方もします。peacockは,オスが華美な羽根を広げることでメスを誘います。
派手な服装や化粧で,異性に印象づけようとするのがpeacockingです。
peacockは明らかに名詞なのに,簡単に動詞として使うことができること,そしてその意味が話し手はもちろん,聞き手にもすぐにわかるところが面白いところです。

【どうやって話し言葉を見つけるのですか】
  ゼミでは,situation comedyというテレビ番組(のDVD)を利用します。
situation comedyとは,あの,お客さんがいないのに笑いが入る欧米のテレビ番組です。
situation comedyはほぼ全編にわたって口語英語が使われ続け,当たらし言葉遣いや流行言葉もたくさん出てきて,格好の資料になるのです。
ボタン1つで字幕を出したり消したり,英語の字幕にしたりできますし,有名な番組のスクリプトは大抵ネット上にあるので,口語の分析をするのにうってつけです。

【どのようなsituation comedyを見るのですか】
  授業で取り上げている番組を紹介しておきます。図書館や10号館1 階にもすべて入っているので,心配ありませんし,いつでも見ることができます。
( situation comedy一覧 )
・『フルハウス』:
  3人の娘がいるお父さん(奥さんが死んでしまっている)が,おじさんと友達の3人で娘たちを育てていく話。
  situation comedy の代表作。英語は易しいが,勉強になる。サンフランシスコ。 1980年代。やや古さ有り。

・『二人はお年頃』:
  双子の中学生姉妹の日常生活。両親は離婚したばかりであるが,頻繁にお互いの家に行き来している。2000年前半。
  フルハウスに比べ英語はやや難。マニュエロというお手伝・EEE「さんがヒスパニック系なので,英語が興味深い。マリブ。

・『サインフェルト』:
  コメディアンの日常生活。言葉の使い方が大変面白い。登場人物の1人,イレインはかつての恋人。
  アメリカでは大変人気がある。英語はやや難。マンハッタン。1980年代。

・『フレイジャー』:
  ラジオで心理相談をしている主人公(離婚したて)が,父親と同居生活をはじめる。その日常の悲哀をユーモラスに表現。
  ややインテリ気味の英語が楽しめる。お手伝いさんはイギリス出身で,イギリス英語を楽しめるのもいいところ。シアトル。英語は難。1990年代。

・『恋するマンハッタン』:
  マンハッタンで同居する姉(広告会社に勤めている)と妹(高校生)の日常生活。
  Garyという妹の親友が,黒人で,英語がやや標準ではないか(激しくはない)。2000年代。

・『ハンナモンタナ』:
  スーパーアイドルと普通の中学生の2重生活を送る主人公の話。一家はテネシーからロスアンゼルスにやってきたという設定(実際にそうなのであるが)。
  南部なまりの英語を楽しめる。2000年代後半。英語は凄く早い。やや子供向けか。しかし言語学的には面白い。

・『フレンズ』:
  マンハッタンの同じアパートに住む男3人,女3人の友達グループの話。英語は大変興味深い。1990年代。
  日本ではフルハウスにつづくヒットシリーズ。性的な内容の話が多く,授業で取り上げるのは難しいかもしれない(もし採用する場合は要注意)。が,面白い。

・『リジー』:
  小学生の弟を持つ女子中学生の日常生活。ディズニーがsituation comedyの世界に手を出すはじめの作品と思われる。
  舞台は特定の設定があるのか?2001年から。


ゼミ生からの案内

【どんな雰囲気ですか】
私たちのゼミは、1学年20名弱のにぎやかな雰囲気です。 sit comから言語学的に面白そうな材料を見つけるので、物事を分析することが好きな学生にはピッタリです。
学生主導で文法書などを漁って分析していき、何か問題点が起こったら、優しい先生が相談に乗ってくださります。
また、基本的に学生の発表が中心です。その分析したテーマの何が面白いのかを学生が試行錯誤して提示するので、一つ一つの発表がとても味・フ・るものになっています。
逆をいえば、面白さを伝えるための責任感や緊張感も学生は負っているとも言えます(つまり一回の発表における成長度は大きいですね)。
発表後には分析した内容を、お互いで意見を言い合えるような雰囲気なので毎回の授業が充実しております。

【学生生活におけるゼミの位置づけ】
学生同士は仲が良いので、学生主導で学期に1度程飲み会も行っております。
完全に学生が企画する形(その後先生をお誘いする)で毎回楽しく過ごしております。
様々な学生が揃っているので、その場の会話でも新しい発見が沢山できて面白いです。
卒業後も、活躍する方面は様々です。学生時代に培った英語を使う仕事に付く人もいれば、全く関係のない職場で働く人もいます。
教員を目指している学生もいて、元高校教師の先生に色々とアドヴァイスを頂く機会もあります。また社会人になってプレゼンをする機会も出てくると思いますが、ゼミで行なってきた熱い研究発表が将来活かせると思います。
ゼミで学んできたことは一生の宝になるでしょう。

【卒論のテーマ例】
・『冠詞に関する研究』
・『(日本語と英語の)ゼロ対応について』―『魔法にかけられて』を資料に―
・『時制とスキーマ』
・『英語と日本語の表現方法の違い』
・『助動詞の活用と証明』
・『感覚とメタファー』
・『ジェスチャーにおける分析』
・『訳されない英単語』
・『方向のメタファーと前置詞』
・『品詞転換』
・『前置詞のイメージ化』

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