専修大学文学部英語英米文学科

Department of English


 *専修大学 文学部 英語英米文学科のホームページは2018年3月1日をもって、 こちらのURL先(https://www.senshu-u.ac.jp/education/faculty/letters/eibeibun/)に移転しました。
本ホームページは上記日付をもって更新を停止し、2017年度までの活動のアーカイブとして保存されます。
長期のご愛顧を賜り、まことにありがとうございました。

濱松ゼミナール

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§ゼミ紹介


写真を含む詳しいゼミ紹介は是非こちらをご覧下さい(外部サイトに移動します)→濱松ゼミホームページ

「アメリカのTV番組で学ぶ英語と英語学」

このゼミでは実際に使われる活きた英語に豊富に触れ、ただ何となく日本語に直して分かった気になるのではなく、ネイティブスピーカーの言語能力や直感とは何かを理論的に考え、ネイティブ並に英語を深く理解することを目指します。
会話から骨のある英語まで、様々な人種・バックグランドの英語に接します。
同時に、語学の勉強に終わらせず、最新の英語に関する知識を得て、英語を観察して『実はこうなんだ、面白い!』という発見をゼミ生たちは積み重ね、楽しく取り組んでいます。
ゼミでの発表を基に各自が研究トピックを持つことを重視し、英語の現象を分析した成果を3年の内から発表し、卒業研究へと発展させます。
英語力を伸ばそうという意欲と英語を観察するゆとりを併せ持つ皆さんを待っています。

§生の英語の魅力

ゼミでは、様々な場面を通じ、口語表現を中心として、多様な英語に触れ、様々な人種・階層の人々の話す英語の変異を知ることができます。まさに活きた英語の見本です。
これらが英語学習に役立つのは言うまでもありません。
もっと言うと、時には語学の勉強から離れて、皆の純粋な目で英語を観察してほしい。そういう願いからこのゼミは誕生しました。英語学・言語学の知識を学ぶことで、スクリプト自体が格好の分析対象になり、卒業研究のトピックも豊富に提供してくれるのです。



§プレゼンテーションで得られるもの


 
一回あたり3分程度のTV番組のスクリプト(原稿)を二人一組になって発表してもらいます。毎回のゼミは思い切ってゼミ生に任せ、ゼミ生が先生役となって進めます
語学的に正しく理解することがまず求められますが、語学の勉強に終わらせないことも重要です。英語学上の問題点を発掘し、図書館で文献・資料を探して調査し、他人に分かりやすく発表するという作業に取り組むことにより、総合的な知的能力を養うことができます。
就職活動では「問題発見力」「問題解決力」が重視されますが、本ゼミでは自然に養われる能力であると言えます。
更に、ペアの相手を初めとして、ゼミ生同士で互いに教え合う姿勢を大切にしています。


§卒業研究へ向けて: リサーチの楽しさ


英語英米文学科の卒業研究は論文形式に限定されていませんが本ゼミは論文作成にこだわります。論文を仕上げるプロセスを通じ、社会に出てからの仕事を含め、様々な知的活動において、目に見えずとも資するものになる筈です。それは一生の財産と呼べる、かけがえのない宝です。
ゼミ生は課題という形で押しつけられるのではなく、自らトピックを選んで、学期末の研究発表に向け準備をする過程で、リサーチの面白さに気づきます
ゼミ生は原則として学期に1つ、1年間に2つのリサーチトピックに取り組み、3年次の最後にはその内の1つを選んで、期末エッセイを仕上げ、4年生の4月を迎えます。
こうしてゼミ生は早い段階から知らず知らずの内に卒業研究の準備をしていることになります。早くから始めることで、就職活動にもじゅうぶん時間を割くことができ、満足のゆく卒業研究につながります。
以下、4年生の最新の卒業研究トピック(タイトル)をご紹介します。

  • 2016 年度卒業研究トピック(全員が現在執筆中)

    • 英語における主語の省略−幼児の英語・会話・ソーシャルメディアを通じて
    • 接尾辞-ness/-ityによる形容詞の名詞化及び生産性
    • 英語における名詞化及び動詞の項の継承−名詞 communication を中心として
    • 英語における句の語彙化について
    • 代名詞 you の用法
    • 「名詞+名詞」型の複合語の表す意味
    • 英語における転換とその表す意味
    • 前置詞に後続する節及び前置詞の省略
    • 英語における空所化について
    • 語に見られる意味拡張のプロセス
    • Get受動態について
    • 「名詞+名詞」型の複合語の性質について
    • 英語におけるPC表現について
    • Awesomeにみられる語の意味変化−「やばい」と比較して

  • 2016年度前期リサーチトピック一覧(3年生・一部省略)

    • 名詞を造る接尾辞-ness/ -ityの表す意味と性質
    • 英語における構文と情報構造について
    • Get受動態の主語が持つ意味役割
    • 英語と日本語における目的語の省略
    • イディオムに見られるメタファー
    • 英語における逆形成について

§ゼミQ&A


Q1: 負担はどの程度あるのでしょうか?
A1:他のゼミと比べて、極端に負担が多いということはないと思います。毎週1回のゼミ以外では極力、拘束をしないという方針を取っています。
ただし、毎回のゼミへの出席と発表準備にはしっかり取り組むことを求めます。これは当ゼミが特に厳しいというのではなく、どのゼミでも同様であると思います。発表は学期に一回で、研究発表がもう一回ありますが、こちらは卒研準備を兼ねるので「負担」が増えるのではなく、後になって負担が減ります。

Q2:生の英語に接したいのですが、難しくありませんか?
A2:興味とやる気があってしっかり取り組む意欲さえあれば、心配は要りません。最初は難しく感じられたとしても、他のゼミ生の発表を聴き、何より自分で発表することで、抵抗感が薄れ、1年を終える頃には、入ゼミ前には考えられないほど、生の英語が身近になったとゼミ生たちは口を揃えて言ってくれます。

Q3:英語学はこれまで勉強したことがありません。ついてゆけるでしょうか?
A3:まったく心配無用です。最初は発表に必要な知識だけを押さえ、徐々に専門知識を身につければよいのです。英語力に自信がなくても、英語学は誰でも勉強さえすれば身につけることができます。


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