専修大学文学部英語英米文学科

Department of English


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本ホームページは上記日付をもって更新を停止し、2017年度までの活動のアーカイブとして保存されます。
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学術講演会

 ◆学術講演会 平成25年10月19日(月)
 「グローバルに働くことの魅力」
 赤阪清隆先生 (公益財団法人フォーリン・プレスセンター理事長、元国連広報担当事務次長)


赤阪先生   

 

 2015年度文学部英語英米文学科学術講演会では、赤阪清隆先生をお招きし、「グローバルに働くことの魅力」というタイトルでご講演いただきました。

 ご講演では、「グローバルで働くためには、何が必要か」という問いに対する答えを、明快にお話し下さった。とくに興味深かったのは、グローバルで活躍するために必要な資質として上げられているものが、今の時代には古臭いとみなされるような、「すべて継続的努力で克服できる」という、いわゆる「根性論・精神論」だったことである。

   


TOEFL やTOEICで高得点を獲得すること、聴衆を魅了するプレゼンテーション、人々との会話(コミュニケーション)、こういったことすべては努力を続けること・Eノよって成しえる。当たり前のようでいて、一番むずかしいこと。いわゆる普通の暮らしをしている我々にはわからない経験や修羅場(?)を潜り抜けてきた赤阪先生のお言葉には、得も言われぬ説得力があった――筆者自身が精神論だけで生きているものだから――。

 そして、そのような努力を支えるものを、赤阪先生は「使命感」だと明言されました。

   


赤阪先生によれば、外交官時代、「昔はわからなかったが、その時になって気がつく」ような経験をされ、ご自身の活動に自信を改めて持つことができるようになったとのことである。さらに、「点(過去の経験)と点(今)がつながって線になる」というスティーヴ・ジョブズの講演の一節を引用しながら、まぎれもなく、今の自分の行動原理は過去の経験であり、それによって生かさているという旨を仰っておられた。具体的な経験の内容は、ご幼少時代なのか成人された後なのかはご本人も定かではないとのことだったが、それは「人とのつながり」であり、それがきっかけとなり、赤阪先生はご自身の使命感を意識するようになったという。質疑応答の折、「赤阪先生にとってグローバルとは何か」という質問に対し、「『国と国(international)』ではなく、人と人がつながること」であるとお答えになった。我々は「グローバルに働くには何が必要か」という問いを投げかけられれば、「英語」だと答え、英語を勉強しなければならないという強迫観念に駆られる。もしそう考えている人がいれば、すこし改めた方がいいのかもしれない。我々が優しさを示すことで、家族、友人、恋人、見知らぬ人たちと深め合っていくように、まず「人とつながりたい」という気持ちを持つべきなのではないだろうか。私たちは、日々の「任務(仕事・勉強)」に追われ、「目的」に向かって挫折と成功を繰り返しながら生活している。しかし、達成された目的の先の向こうには何があるのか。これをやって自分は何をやりたかったんだったか。「使命感」とは、おそらく、自分にとっての道しるべのようなものだろう。「夢」のようなものだろうか。英語という武器をただただ自分のために磨き続けるのではなく、人を喜ばせるために磨いておきたい。  「グローバルに働く」ために我々に必要なもの、そして、我・Xひとりひとりが持つべき「使命感」について考えるためのきっかけを与えてくださった赤阪清隆先生に、この場を借りて、心より感謝申し上げる。

さいごに、講演会をオーガナイズしてくださった田邉祐司教授(文学部)および田邉ゼミナールのゼミ生にも感謝申し上げる。

    

専修大学大学院文学研究科博士後期課程 大塚星太郎


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