専修大学文学部英語英米文学科

Department of English


 *専修大学 文学部 英語英米文学科のホームページは2018年3月1日をもって、 こちらのURL先(https://www.senshu-u.ac.jp/education/faculty/letters/eibeibun/)に移転しました。
本ホームページは上記日付をもって更新を停止し、2017年度までの活動のアーカイブとして保存されます。
長期のご愛顧を賜り、まことにありがとうございました。

『パッソ・ア・パッソ』掲載記事

「教育実習を終えて」
文学部英語英米文学科4年 Y

 私は 6 月 1 日から 19 日までの 3 週間、母校である東京都立富士森高等学校で、教育実習を行ってまいりました。担当クラスは 2 年7 組で、実習科目はもちろん英語。初めて正式に教壇に立ち、教師として生徒を教え、また教師の卵として現職の先生方から様々な指導をいただきつつ、自分の教育実習は幕を閉じました。やはり、教育実習を終えた前と後では、自覚や意識などはガラリと変わり、周りの見え方や相手に対する考え方もだいぶ変わっていました。改めてこの 3 週間を振り返っていきたいと思います。
 始まりの 1 週目は、初めてのことばかりでした。母校とはいえ、生徒としてではなく、教師としての自分から見た学校はとても新鮮でした。教室は教わる場ではなく教える場として、黒板は見る側から書く側へと変わりました。そういった新しい感覚の 1 つ 1 つが、この教育実習で学んだ、最初の教師としての意識だと思います。とはいえ、この週は体育祭があり、また始めの週は授業見学に従事するため、実際に意識したのはこ・フ週の金曜日、初めて授業をさせていただいた時です。初めての授業では、時間配分こそは計画通りにいったものの、プリントのミスや、教科書の内容への配慮の足りなさなど、改善点ばかりの授業でした。2 週目には授業を任せられるようになり、クラスによっては通じる授業と通じない授業があること、週 3 コマのうち、外国人講師が 1 コマ持つので、時間に余裕がないことを知りました。50 分の間に生徒の動機づけを促進する活動、4 技能すべてを取り入れる活動、コミュニケーション活動に文法項目を明示的に説明する活動など、これまでの知識をすべて取り入れた授業をすることは不可能だと知りました。やはり、学校や生徒によってさまざまであるためです。
 そういった現場のギャップを知ったこの時期には、自分は時間内に授業を終わらせることに集中しすぎたあまり、生徒のわかりやすさを優先することを後回しにしてしまい、いつの間にか自分の授業は、生徒のためではなく自分のためになっていました。この 2 週目では、自身の授業のパターンを見つけるために生徒に負担をかけてしまったと思います。3 週目に入ると、授業の形式もようやくまとまってきて、単語から派生したいろいろな英語のtips を教えられるようになりました。しかしこの週の前半では、生徒の活動が少なく、一方的で眠くなる授業をしていることに気が付きました。そこで音読や、生徒に答えさせること、ペアワークなどをうまく取り入れようとすれば、代わりに時間が間に合わなくなることもしばしば。実際に授業を行うことの難しさは模擬授業で行っている時とは比べ物になりません。教師とは常に試行錯誤する者であり、生徒に合わせた授業展開を模索し続けることが必要であると痛感しました。
 終わってみれば、意外とあっけなかったこの 3 週間を乗り越えることができたのは、同じ実習生たちや、指導教諭、周りの先生方、そして生徒の協力があったからこそでした。この教育実習で学んだ数々の失敗も、いくつかの成功も、これから私が教師になるための指針を見つけてくれました。
 これから教育実習へ行く人たちへ。教育実習ではいろいろな経験をすることになります。時にはつらい時もあるでしょう。それはプリント作りであったり、指導教諭とのやり取りであったり、いろいろなことがあなたたちに圧し掛かってきま・Eキ。でもあなたたちはそれらを覆すくらいの素晴らしい体験ができます。生徒と仲良くなったり、学校の雰・ヘ気に混ざったり。それにはあなたたちがしっかりとした「意識」をもって教育実習に臨む必要があります。ぜひその「意識」をもって教育実習に臨んでください!

(平成28年度 専修大学 資格課程年報『パッソ・ア・パッソ』p. 20より抜粋)

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