高木文庫とは、パリ在住のノンフィクション歴史作家であった故・高木良男氏が生前に集めておられた、フランス革命・ナポレオン関連文献コレクションのことである。当センターは、2003年8月に、夫人の高木かほる氏よりコレクションの寄贈を受けた際に、収集者の名前をとり、これを高木文庫と呼ぶことにした。
それぞれの文献には箱番号と整理番号がついている。箱番号とは、当該コレクションが寄贈を受けた際に、それらが収められていた箱に応じてつけられている。整理番号は、その箱に収められた内容物一点一点に対し、各箱単位でつけられている。整理番号は恣意的なものにすぎないが、次の点に注意して整理した。1.同一箱番号内で、邦語文献と欧語文献とを区別した。2.シリーズものと呼びうるような書物はひとまとめにした。3.タイトルから判断して同系列の書物(例えば「タレーランの伝記」)だと判断できるものについては極力それごとにまとめた。
高木文庫は、その内容ごとに「A.タレーラン関連文献」「B.ナポレオン関連文献」「C.メモワール類」「D.高木良男原稿」「E.その他の文献(欧文)」「F.その他の文献(邦文)」の6つに分けられている。リストは、各カテゴリーのなかで、箱番号順・整理番号順に、数字の若いものから載せたものである。ただし、娯楽小説など「雑本」とみなされたもの等については記載を省略した。
高木文庫についてくわしくは、歴史学研究センター年報 第1号「フランス革命と日本・アジアの近代化」をご覧下さい。