第3回 歴史学研究センター 国際シンポジウム
「21世紀におけるフランス革命研究の現状と課題」
2005年6月18日(土)14:00〜18:00 19日(日)10:00〜12:30
会場:専修大学神田校舎6号館(専修大学会館)5階会議室
地下鉄神保町駅 徒歩3分
私たちが今日生きている複雑な世界を理解するために、ポストモダン、ポストコロニアル、ポスト冷戦、新ナショナリズム、グローバリゼーション、「帝国」などという用語を使い、様々な説明が試みられています。歴史研究者である私たちは、そうした世界と取り組むためにも過去を問い直し、新たな展望を構築しなければなりません。
21世紀初頭の今、9・11事件、アフガン戦争、イラク戦争によって人々は暴力と死に苦しみ、恐怖心もあおられてきています。そのうえ、テクノロジーの発達にもかかわらず、貧困・飢え・病気という問題が多くの人々を今もなお苦しめています。こうした状況を考慮しつつ、私たちはフランス革命を、人権・暴力・ナショナリズム・トランスナショナルな展望、歴史的に周辺におかれ軽視されてきたハイチ革命という様々な観点から考え直してみたいと思います。そのため、2005年6月、アメリカ合衆国・ドイツ・日本・フランスから5人の著名な研究者を専修大学に迎え、この機会に、21世紀においてフランス革命を研究する新たな意義を見いだしたいと願っています。
プログラム
司会: 樋口映美(専修大学文学部/歴史学研究センター)
日暮美奈子(専修大学文学部/歴史学研究センター)
第1日目
13:30 |
受付開始 |
14:00 |
開会 |
14:15-15:10 |
「1789年の人権宣言−目指したもの、もたらされたもの−」
リン・ハント
カリフォルニア大学ロサンゼルス校 |
15:10-16:00 |
「フランス革命の恐怖政治を読み直す−暴力と政治闘争−」
ジャン=クレマン・マルタン
パリ第一大学 |
16:00-16:20 |
休憩 |
16:20-17:10 |
「トランスナショナルな展望に見るフランス革命−比較と文化移転−」
マティアス・ミッデル
ライプツィヒ大学 |
17:10-18:00 |
「フランス革命と近代的ナショナリズムの誕生」
ロイド・クレーマー
ノースキャロライナ大学チャペルヒル校 |
18:00 |
閉会 |
第2日目
9:30 |
受付開始 |
10:00-10:50 |
「ハイチから見るフランス革命」
浜忠雄
北海学園大学人文学部 |
10:50-11:10 |
コメント
近江吉明
専修大学文学部/歴史学研究センター |
11:10-11:30 |
休憩 |
11:30-12:30 |
全体討論
(リン・ハント、ジャン=クレマン・マルタン、マティアス・ミッデル、
ロイド・クレーマー、浜忠雄) |
12:30 |
閉会 |