専修大学業家クラブ 第3回勉強会



専修大学企業家クラブ第3回勉強会
<日時>:2012年11月30日(金曜日)
<時間>:18:00 開始予定
<会場>:専修大学神田校舎 1号館

演題:
人を生かす企業の組織戦略−ベンチャースピリットとバルーン型組織への誘い−

概要:
「過去のしがらみから脱却し、21世紀に存続する企業の条件は、大企業も中小企業も企業家精神−ベンチャースピリットを組織や個人にどのように浸透させるかである。それには、中小企業の特徴である「小さな組織」や「チーム型」の組織体制をもっと活用し、従業員が満足できる仕事の仕組みを構築することが人材育成の観点からも必要となろう。理想的には、このように企業がネットワーキングによって自立的に動ける小組織の連合体とすることが必要不可欠の条件となる。企業としては、「心の見える企業−核心経営−バルーン型組織」の構築が望まれる。」
「心の見える企業の中核要素はビジョン実現へのコミュニケーションが十分に行われており、経営者も従業員と同じ高さ・目線でもって共に話し合いができる組織で、経営の内容をオープンにガラス張りにして納得と理解をしてもらう組織」
 筆者はベンチャー企業を「新しい技術、新しい市場の開拓(新製品・新サービスの提供)を志向したベンチャースピリット(創造的で進取な心をもち、リスクに果敢に挑戦する意欲と責任感・倫理感を持つ心の様相−entrepreneurship−企業家精神)に富んだ経営者にリードされる中小企業である」と考えた。創業ほやほやの企業だけではなく、例えば30年、100年の伝統のある中小企業も元気で、新規性のあるサービス、商品で世の中に貢献している場合は、「ベンチャー企業」とした。
 バルーン型組織(the balloon-shaped organization―BSOと称する)は「組織の規模や組織の種類に関係なく、経営者やリーダーがベンチャースピリットを常に持ち続け、そのビジョン・使命、思想や考え方が組織メンバーに浸透しているということ。そして業界や社会の多面的な課題解決(貧困からの脱却、地球環境問題の解決、省エネルギー対策、雇用の創出、高福祉社会の実現等)に貢献していることが広く認知され、常に高い目標に向かって業務遂行をしているシステム」である。企業組織の典型的スタイルとしてのピラミッド型構造からバルーン型組織への転換であるである。(加藤茂夫(2007)『増補版心に見える企業』、泉文堂より)


講師:
加藤茂夫 氏 (専修大学経営学部・教授)


講師紹介:

■学歴
1969年 専修大学経営学部卒業
1974年 明治大学大学院 経営学研究科博士後期課程単位取得

■主な職歴
1973年千葉経済短期大学専任講師
1977年専修大学経営学部専任講師
1982年‐1983年ミシガン大学ビジネススクール客員研究員
1986年専修大学経営学部教授(現在に至る)

〔所属学会〕
日本経営学会,組織学会,日本マネジメント学会,労務学会,経営哲学学会他
日本マネジメント学会会長(2012年7月より)

■主な著書・論文・講演・指導等
〔著書〕
『ベンチャー企業の経営と組織戦略』(2012)(単著)専修経営学論集第94号
『経営入門』(加藤茂夫編著),学文社,2012年
『経営者と管理者の研究』(共著),学文社,2012年
『良い経営者できる管理職育つ社員』(共著),白桃書房,2011年
『経営者論』(共著),中央経済社,2009年
『増補版心に見える企業』(単著),泉文堂,2007年
『ニューリーダの組織論』(共著),泉文堂,2002年
『核心経営』(共著),白桃書房,2000年
『我が国ベンチャー企業の経営課題』(1997)社会経済生産性本部生産性研究所
『戦後日本の企業経営と経営学』(共著),森山書店,1994年
『事業部制の実際』(共著),マネジメント社,1991年
『行動科学と組織革新』(共著),泉文堂,1987年
『現代組織と人間行動』泉文堂,1982年 他多数

〔講演・調査・委員等〕
「ベンチャー企業とバルーン型組織」日本マネジメント学会第65回全国研究大会,2012年
「経営者のリーダーシップと組織革新」日本経営教育学会第43回全国研究大会,2001年

〔外部委員等〕
中小企業近代化審議会専門委員(潤滑油業、製粉業、地質業、ポリオレフィン業等),東京都中小企業経営白書製造業専門部会委員,財団法人製粉振興会理事,社団法人全国地質調査業協会理事,社団法人潤滑油協会理事,経営行動研究学会理事,木更津商業タウンマネジメント計画策定委員会委員長,社団法人日本テレワーク協会アドバイザー,神奈川県工場管理者道場長(神奈川県工業協会)等歴任

〔学内委員等〕
就職指導委員長,経営学部長,体育部長,専修大学理事,専修大学評議委員等歴任