◆専修大学経営研究所と檀国大学との国際交流について


(投稿日:2011年11月8日)
専修大学経営学部教授 蔡 イン錫

<お断り>


これから述べることは、今回檀国大学に行き、檀国大学の数名の先生方(主に若手の先生方)と短い会話から私が感じ取ったことをまとめたものである。その意味で、個人的で主観的な判断が多いということは事実である。この点を十分に念頭に置きながら、議論していただきたい。

<檀国大学の事情及び若手先生方との会話から感じ取ったこと>



● 今回特に感じたこと

韓国社会が急速に中国向けになっていることを強く実感した。檀国大学も例外ではなく、日本よりは中国の大学や中国の研究所との交流を積極的に模索しているようである。檀国大学としては、今後、日本・韓国・中国の3社シンポを視野に入れているようである。但し、あくまで中国との交流を優先していることが強く感じられた。しかし、うまく活用すれば経営研究所にとっても大きなメリットにつがなると思われる。


● 檀国大学の若手研究者が望んでいること

現在、年1回の公式的な交流に加え、個人レベル、グループレベルの交流を強く望んでいる。具体的には次のような交流である。

1.個人レベルでの交流:両大学の先生方がお互いに知り合い、お互いの国に訪問した時にお互いに交流を促す方式。

2.集団レベルの交流:特に、専門・系列別の交流を望んでいる。
  例えば、会計・財務別、マーケティング別、戦略別、情報別に小集団の交流を望んでいる。

3.1と2を踏まえて、共同研究や共同論文の執筆、具体的にSMJなどのような両大学が刊行しているHouse Journalへの投稿を望んでいる。
  つまり、形式的なものではなく、何か論文などという成果ベースでの交流を望んでいるということである。


<これを踏まえたうえでの今後の交流の在り方について蔡が感じたこと>


● 交流の原則:次のことをぜひとも考慮してほしい

1.できるだけ多様な分野の所員が、多様な形でできるだけ多くの所員が交流することを目指すべきだと思う。
 交流が何人かに偏ってしまうことは、非常にまずいと思われる。ちなみに、私の役割は今年で終わったと思います。これから私の役割は無料通訳など、裏方で交流をサポートする役割に回りますので、できることがありましたら、お声をおかけください。

2.言葉の問題について:
 英語の問題は確かにあると思う。しかし、通訳の活用や、身振り手振りでやろうとすれば、コミュニケーションができないわけではないと思う。英語ができる所員だけが交流してしまうケースはできるだけ避けるべきだと思われる。

3.できるだけ最初は交流に積極的な人を中心に行っていくこと:
 いろいろあるとは思いますが、最初は交流に積極的な人を中心に行っていくほうがいいと思われる。


● 社会科学研究所との関係、つまり、年1回の公式的な交流(発表会)について

何より交流資金の面から社会科学研究所に頼らざるを得ない状況であることは事実である。その意味で、形式的という批判はあるかもしれないが、社会科学研究所との交流は今後も維持すべきであろう。公式的な出費を最小限にとどめるためにも、社会研究所との連携は必要不可欠であり、学務課へのアピールの意味でも必要不可欠であろう。


● 経営研究所・海外実態調査との連携を通じた集団レベルの積極的な交流の検討

2年おきに予定されている海外実態調査でたまたま韓国に行った場合、檀国大学とコンタクトを取り、系列別のグループレベルの交流を積極的に促す方法も考える必要があると思われる。



● 個人レベルでの交流

韓国企業への訪問及びインタビューなどの要望もあるだろうし、日本企業への訪問及びインタビューなどの要望もあると思う。その場合は、個人レベルでの交流がふさわしいと思われる。例えば、檀国大学の研究者が来日した場合、生田研修館などで安く泊まれる便宜を図ったり、経営研究所の研究会を開催したりすることにより、Win-Winの関係に持っていくことは十分可能だと思われる。


● SMJへの投稿などについての検討

確かに言葉の問題が絡んでいるとは思う。しかし、檀国大学の先生がSMJへの投稿、逆に我々が依頼を受けた場合、檀国大学のHouse Journalへの投稿も積極的に考える必要があると思われる。


これからは、できるだけ多くの所員の皆さんの積極的な交流を心からお祈り申し上げます。



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